正しい武器の使い方 ページ14
「構築完了。以後、いつでもバズーカ砲を使うことが可能です」
「おー。んじゃ、ちィとあの部屋目掛けて一発撃て。撃ったらすぐバズーカしまって戻って来い」
「了」
俺がある部屋を指差すと、Aはすぐさまその部屋目掛け左腕のバズーカをぶっ放した。
多分想像はついてんだろーが、ある部屋っつーのは…土方の自室だ。
「どわァアアアアアア!?」
聞こえてきた土方の叫び声。
よし、大成功。
次の瞬間にはAの腕は元の人型に戻ってて、そそくさと俺の部屋ん中に戻ってくる。
俺もバズーカを片付けて急ぎ敷きっぱなしの布団に潜り込んだ。
「てめェ、何しやがんだ総悟ォオオオオ!!……あ?」
でっけー足音立てながら俺の部屋まで突っ走って来た、全身煤だらけの土方。
だが奴の目の前に居んのは如何にも布団で寝てます、な俺と部屋の隅で大人しく座ってるAが居るだけ。
「…ん、うるせーですよ土方さん…いったい何の用ですかィ?ふわぁああ…眠ィ…」
「あ…?さっきのバズーカ、てめェじゃねーのか…?」
「何のことですかィ?俺ァこの通り、今の今まで寝てたんですけど」
「……おい、女。てめェは何か知らねーか」
「解。当機はずっとこの場に居たため、何も見ていません」
暫く首を傾げてた土方だったが、Aの援護射撃もあって俺の仕業じゃねーと認識したらしい。
"邪魔したな"と一言呟くと、黒焦げになった自分の部屋へと戻っていった。
「…なかなかやんじゃねーか、てめー」
「否定。当機はご主人様の命に従っただけです」
成る程、こりゃ扱い方によっちゃかなり使えるかもしれねーな。
少なくとも土方を弄り倒すには良い玩具になる。
さーて、次はどんなことしてやろーか。
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影咲 遥(プロフ) - mihotanakahijikさん» 応援コメントありがとうございます!何気に今作初コメントでテンションが上がっ…ゲフンゲフン。仕事が忙しい関係で更新が滞ることもありますが、少なくとも2日に1回は更新できるようにしたいと思っております。出来る限り頑張りますので長い目で見守ってやって下さい! (2019年9月27日 22時) (レス) id: d73cf733f9 (このIDを非表示/違反報告)
mihotanakahijik(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです…これからも頑張ってください! (2019年9月26日 7時) (レス) id: 3371577f77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:影咲 遥 | 作成日時:2019年9月1日 20時