『四ツ目神×あんスタ』僕達の彼岸花 (ページ32)

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ガーデンテラスと吸血鬼ページ32

悠真(イミゴ)side

いばらにガーデンテラスに行こうと誘われた。まぁ、どーせ寝るだけなんだが…。

『ついたよ～』

｢ついたのか？｣

意外と綺麗にしてあるんだな～…。
あ、あそこの日陰とか良いかも…。

『日陰で寝よ！』

｢はいよ｣

正直…気は進まない
いばらが好きって意識したら心臓痛いし
顔が熱くなるからバレないか心配だ。

『おやすみ…』

｢あ、あぁ…｣

なんだ…今日は木にもたれかかって寝るんだな
俺も寝よ…。

｢ふぁ…おやすみ｣

ｶﾞｻｶﾞｻｯ

ん？なんだ？なにかが近ずいてくる音が…

｢ﾊｧｰｰ…ﾊｧｰｰ…｣

なんか息荒くないか？いばらだろうか…。

｢どうした…？｣

俺はゆっくり目を開ける

｢うぅっ…ｳｸﾞ…｣

｢な、何してるんだよ！｣

そこには眠っているいばらに手をかけて首元に顔を埋めている奴がいた

｢ﾊｯ…ごめ……。｣

ﾊﾞﾀﾝｯ

｢ちょっ…おい！！｣

突然倒れやがった…。
まだなんでそんな事してたのか聞いてないのに。

『うぅ…』

｢あ、いばら起きたのか？｣

『うん…。これは…りっちゃん？？』

もや

やっぱり…もやもやするな

『あ～…。多分貧血だね。血を飲ませれば治るよ…。』

そう言うといばらは自分のシャツのボタンを外し始めた

｢おい！何やってんだよ！｣

『この状態だといつ誰を襲ってもおかしくないから先に手を打っておくの』

『ほら、りっちゃん起きて。血あげるから』

｢まて、お前…｣

『だいじょーぶ。今ここに居るあいだは僕達は生者と同じだから』

｢うぅ…いばら？？｣

『そうだよ。血あげるから飲みな？』

｢う…ぁ…ごめん…ごめんね…。｣

ｶﾌﾟ

『いっ…』

いばらは少し痛そうに顔を歪めた

｢ごめ…ごめんなさい…ｸﾞｽｯ｣

『いいから…だいじょーぶ』

いばらは泣きながら血を啜る男の背中を擦りながらだいじょーぶと声をかけてる

ｽﾞｷﾝｯ

心臓が痛い…。

苦しい…。

｢ﾌﾟﾊｧ……ﾊｧｰｰ…ﾊｧｰｰ…。｣

『はぁ…もうだいじょーぶでしょ。帰んなよ』

｢うん…ありがと…あとごめんね…。｣

『いいから…』

いばらは血を持ってかれて少し疲れたのだろうか？
横になってしまった。

｢だいじょーぶか？｣

『だいじょーぶだよ……。』

ｷﾞｭｩ

『なに？』

｢……。｣

『悠真？？』

｢お前が知らない男に触られてるの…なんか不愉快だ…。｣

『はぇ…？？』