【おそ松さん】7人目は可愛い妹

可愛い妹 ページ8

「手で隠したって無駄だぞ？」


小さな手に収まりきらない青い痣
静かに怒りがこみ上げる

もちろんそれはAにじゃない
Aに危害を加えた奴らにだ


「…………いつから？」


「ん？何が？」


「痣、いつから気づいてたの？」


「Aが帰ってきた時」

「嘘…………」


消えそうな声

とりあえず本題に入る


「その痣、どした？」


重くならないように、軽く聞く


「えへへ、帰ってくる時に転んじゃったの」


転んだだけじゃないだろ？

てか、転ぶだけでその痣ができる訳がない
その白いセーラー服の下にも痣があるんじゃないか？


膝丈のスカートから伸びる白い足
その足にも痣と擦り傷がある


昔は暖かったAの笑顔が今じゃ悲しい笑顔だ


もっと、もっと早く気づいていれば……


いや、ずっとAと話して仲良くしてたらこんな事にはならなかったのかも知れない


今は原因を探るのは辞めておこう


「ほら、来いよ」


床に座り、目の前に来るように言う


「どうして？」


と、言いながらも来てくれるA

とっっっっても可愛い
　

「手当、してあげる」

「ほんと！ありがとう‼」


久しぶりに太陽のような笑顔を見た気がする

心が暖かい

同時に泣きそうになった


もう、Aから離れようなんてしない


たった1人の妹を守ろうと決意した

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