【おそ松さん】7人目は可愛い妹

僕もお兄ちゃん ページ17

そんなこんなで、気持ちを落ち着かせるための散歩

でも、Aがいた

何言ってんのって話だけど


Aがいた


今はまだ午前中で学校がある筈なのに河川敷に居た

どうしたのか聞いても曖昧な答えばっか


あの日、おそ松兄さんと話すようになった日、帰ってきたAの頰には痣があった

最近、治ってきたばかりだ

なのに、目の前にいるAの可愛い顔には新しい傷があった
それだけじゃない。制服も汚れてる


なんとも言えない感情が押し寄せてくる


「もしかして、いじめ、られてる？」


笑顔が引きつるA
ごめん。でもほっとけない

「えへへ、バレちゃったね」

隠したかったんだけどさ、と笑ってみせるA

胸が苦しかった


「A。こんなに気弱な僕だけど、Aの事はとても大事だから守ってあげたい!僕じゃ頼りないかも知れないけど、少しだけでも頼ってほしい」


気がついたらそう言っていた


僕は高校生時代、いじめに遭っていた
やり返す事が出来ず、悔しい思いをした
そんな時に助けてくれたのがおそ松兄さん
そして、家に帰ったら微笑んでくれるA

恩返しって言うのは少しおかしいかも


兄として家族として守りたい助けてあげたい


僕はAにお兄ちゃんとして見てもらえてる？

僕もお兄ちゃんなら

行動しなきゃだよね？

頼ってほしい→←嫉妬

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