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美人嫌いな奴は居ない.3 ページ13

美しいという中にも白い花のように清楚な趣きの勝った女性。
綺麗な着物に身を包んだAがそこにはいた。


沖田「馬子にも衣装ですねぃ」
『それ全然褒めてないからね』


誰でも外面を飾れば立派に見えるなんて思っても無いことを口にする沖田。
暗い夜道をAが1人歩き、攘夷浪士が現れた所を確保するのが狙い。


流石に着物に刀は怪しまれるので勿論手ぶら。
周りには真選組が待機する予定だ。


土方「危ないと一瞬でも感じたら逃げろ。分かったな?」
『はい、分かってます』



返事をするとそのままAは夜の薄暗い路地裏へと足を進めた。
しばらく歩くともう気配はもう感じていた。
自分以外の足音がする。
それも数人。


「こんな時間に女が1人で何やってんだ?」


簡単にこんなにホイホイ出てくる攘夷浪士につくづく馬鹿だと思うA。
ただの女だと思われてるのでしょうがない事なのかもしれないが。


「中々の上玉じゃねぇか」
「そういう目的で来たんだろ?」


Aを舐めるように見る攘夷浪士。
しかし無表情のままAは警察手帳を見せて言う。



『逮捕する為に来ました。神妙にお縄につきあがれです』


そういった瞬間、攘夷浪士は顔を歪ませる。
そして合図かのように土方達が駆けつけ浪士たちを捕らえようと刀を抜いた。

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作者名:たらんちゅらん | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=f429723d20d469671ae73cdd3305960c...  
作成日時:2020年8月12日 22時

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