美人嫌いな奴は居ない.2 ページ12
近藤「近頃攘夷浪士の活動が過激になって来ている」
集められた会議室で今の攘夷浪士の動きについて話し合う。
何でも辻斬りが流行っているらしく、それも攘夷浪士の仕業らしい。
そして全ての被害者は女性。
その内容を聞いているとAがスっと手を挙げた。
土方「なんだA」
『私が囮になります』
何食わぬ顔で言って退けるAに周りは目を見開いた。
近藤「Aちゃんは女の子だから心配というか....」
『女だから利用出来ます。それに女の子扱いは無用です』
でもなぁ、と鈍る近藤。
『それともまだ認められませんか?』
近藤「いや!そういう訳じゃなくて!」
まだ仲間として思われてないと悲しそうな顔をしたAに近藤は慌てて首を横に振り否定する。
沖田「近藤さん。Aさんの腕前を考えりゃ大丈夫だろぃ。それに何かあったら俺が叩き斬ってやる」
土方「別に1人でやる訳じゃねぇ。周りには俺らも待機する」
2人の言葉を聞いても尚、近藤は困った顔をする。
仲間であるから囮と言うのが嫌なのだ。
Aは悩む近藤を真っ直ぐ見て言う。
『私は、私を受け入れてくれた真選組の為に役立ちたいだけです』
近藤「Aちゃん.......よし!俺達が全力サポートするからな!!」
真っ直ぐな瞳に近藤は折れてしまった。
可愛い娘に頼み事をされたら断れない親父かのように。
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作者名:たらんちゅらん | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=f429723d20d469671ae73cdd3305960c...
作成日時:2020年8月12日 22時