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夜道には気をつけろ.1 ページ1
都市の世俗的な明かりが、いつものように星の姿をかき消していた。
空はきれいに晴れていたが、いくつかのとくべつに明るい星が、ところどころに淡く散見できるだけだ。
しかしそれでも月だけはくっきりと見えた。
月は照明にも騒音にも汚染された空気にも苦情ひとつ言わず、律儀にそこに浮かんでいた。
______ギーギーギー........
そんな夜に何かを引きずる音が響く。
黒いマントで身を包みフードで顔も見えぬ人。
歩いた後には足跡と細い線が2、3本跡を付けていた。
その音の正体は腰に掛けられている刀だった。
腰にかけられた3本の刀を引きずりながら歩いているのだ。
『....せん....せい...』
歯を食いしばるような小さい声で呟くと力なく地面へと倒れた。
人通りの少ない裏路地。
見ているのは憎たらしい程に輝いている月だけ。
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作者名:たらんちゅらん | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=f429723d20d469671ae73cdd3305960c...
作成日時:2020年8月12日 22時