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ジャック side
次元を繋ぐ差程長くもないゲートを抜けると森の中であった。
ミクとグミと一瞬視線を交差させる。
大丈夫だ、よくやった、と目で合図する。
私はまだ暗闇に紛れている。
そして、嫌でもいずれは対面するであろう報告書を書く為に、一応場の様子を確認する。
今回の処刑場は森の中の少し開けたところだ。
少しと言っても、1周100メートル位はあるだろうか。
まず、大凡中央部に置かれた高さ1mくらいの台に、置いてあるのは天秤。
そして、端の方には王子を繋ぐ杭と鎖と傍聴席。
その真反対の証言席を模した処刑台の先にはメインのシンデレラ。
処刑の過程に必要な為、あの灰まみれの服に、昔よくしていた｢神に祈る｣ポーズをさせている。
流石はミクとグミ。仕事が早い。
時刻は23時27分。
連れ出すのに随分と手間取ってしまった。
辺りは暗いが、月明かりに照らされて真っ暗という程でもない。
尤も、ここにはもう3つ弱々しい松明、というか簡易灯台の様なものが処刑台と中央部に。
王子はシンデレラの方をただただ見ている。
護衛も何も居ない、素裸の様な状態で命の危機に晒されているというのは、王子の人生において予想もしなかった事だろう。
自分は自分で守れ。
自分すら守れない奴に、他人等守れるはずが無い。
王子はシンデレラを守る為に、何も考えずに来たのだろうか。
たった一人で、二人分の命を守らなければいけないというのに。
それとも、王子は、シンデレラと共に、過去の幸せ、この国の幸せに貢献するつもりなのだろうか。
どっちでもいい。
兎も角、準備は整った。
『では、そろそろ始めましょうか』
ラッキーカラー
あずきいろ
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シグレ(プロフ) - すごい面白いと思います！文章力とゆうか語彙力がすごいです！違和感なく読めました (2022年8月22日 21時) (
レス) id: 860ccc7a5a (このIDを非表示/違反報告)
箱白(プロフ) - かわよ...大好き......... (2022年4月23日 19時) (レス) @page41 id: 812304a9b7 (このIDを非表示/違反報告)
名無しの乳酸菌飲料 - 本日初めて読ませていただきました！物語の構成がとても綺麗で面白かったです……！ (2020年11月8日 22時) (レス) id: 3c06ff6ad4 (このIDを非表示/違反報告)
夜干(プロフ) - Jackさん» ありがとうございます(*´ω｀)頑張ります！ (2020年11月5日 19時) (レス) id: 68f9ca822b (このIDを非表示/違反報告)
Jack - 面白いですね…自分は好きです。 頑張ってくださいね，更新を期待してますので(ﾆｺ) (2020年1月28日 20時) (レス) id: ce46b76302 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜干 | 作成日時：2018年12月24日 23時
