すみだ署の紅一点 (ページ4)

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結局私は定時すぎまで神谷さんに監視されながら仕事をした。

誰のせいでこうなったんだっけ(自分)

なんとか全て終わり神谷さんからのＯＫサインがが出て、
家に帰る準備をする。

本当は18時に帰れるはずが19時半すぎになってしまった。

外に出るともうあたりは真っ暗。

神谷「菅原、もう遅いから送ってく」

『え？いいんですか？？』

神谷「乗りたくないならいいけど」

『いやいやいや乗ります乗ります！！』

神谷「なら早く準備しろ」

『はい！！！』

神谷さんを待たせては行けない、という思いで急いで準備を終わらせて神谷さんの車へ駆け込む。

神谷さんは助手席の扉を開いてその場で立っていた。

え、私が運転するの？免許持ってないよ私。

神谷「なにやってんだよ、開けてるんだから早く乗れって」

え、わざわざ私が乗るために開けてくれたの？？

『す、すみません！ありがとうございます！』

私は慌てて乗ったせいか頭をぶつけてしまった。

『いっ…！』

その間に神谷さんは運転席へ乗り込む。

神谷「なに頭ぶつけてんだよ」

そう言いながら私の頭を触る。

いったい今何が起きてるのでしょうか…

神谷さんは私の気持ちも知らずに
腫れてはいねぇな、と呟いた。

ほら。こういうことするもん。結構優しいでしょ？

神谷「まぁ家に着いたら頭でも冷やしておけよ。ついでにそのバカ頭も治してこいよ」

はい、前言撤回。

『うるさいです！！馬鹿じゃないですから！！』

神谷「そんな声出せるならもう平気だな笑」

と、ポーカーフェイスの神谷さんが珍しく笑った。

いや、普通にかっこいいんだよ。うん。

いやいやいや、何言ってんの私。

しばらくして私の住むマンションのキウンクエ蔵前に着いた。

『すみません、ありがとうございました』

神谷「寝坊すんなよ。おやすみ」

『た、たぶんします。おやすみなさい』

建物に入りポストの所へ行くと302号室の手塚菜奈さんがいた。

『あっ菜奈さんこんばんはっ！！』

挨拶すると、菜奈さんはすぐに気がついて笑顔で私の方に近づいてきた。

本当に可愛い。私の最高の癒しです。

実は菜奈さんとは部屋が近くてよく話す仲なんです。

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