大丈夫。【鬼滅の刃】

参拾弐ノ舞 ページ34

《ガタガタ》

列車が大きく揺れだしたと思ったら、煉獄さんが来た。

煉獄「後ろ5両は俺が守る！氷雪美は鬼の首を斬れ！」

『了解！でも、多分私が行かなくても大丈夫。
炭治郎と伊之助が居るから…！彼等ならきっと倒せる！』

煉獄「頼んだぞ！」


そういって、煉獄さんは戻って行った。

『待ってて、炭治郎、伊之助！』


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


伊之助「獣の呼吸 肆ノ牙、切細裂き！！」

炭治郎「ヒノカミ神楽、碧羅の天」



魘夢「ギャアアアアアア！！！」

『？！
凄まじい断末魔と揺れ……

炭治郎、伊之助！やったのね！！



でもこの気配は……』



《ガタンッッ》


横転する…！乗客を少しでも助けなきゃ……！

『氷の呼吸、伍の舞。

履霜堅氷』


技の応用よ。軽やかに舞えるこの技なら、足場が安定していなくても乗客を救うことが出来るはず。



『……全員、無事…。



炭治郎…！大丈夫？！』


目を横に向けると、倒れている炭治郎がいた。

『…血管が破れているわね。
炭治郎、全集中の呼吸常中が出来るなら話が早いわ。呼吸の制度を上げ、集中して。
止血をするの。破れた血管を感じ取って。』



煉獄「(ﾄﾝｯ)集中。」



炭治郎「…っぷは！はぁ、はぁ……！」

煉獄「うむ！止血出来たようだな！」

『呼吸を極めれば様々なことが出来るようになるわ。何でも、という訳では無いけれど…』

煉獄「昨日の自分より確実に強い自分になれる。」


炭治郎「…はい！」

煉獄「皆、無事だ！
怪我人は大勢だが命に別状は無い！君はもう無理せず……」

『煉獄さん！！炭治郎！！なにか来る！！』






《ドォォォン》




『なっ……』


炭治郎「上弦の…参……？どうして今ここに…」

《ドンッ》

炭治郎が危ない！でもこの距離じゃ救えない…！

煉獄「炎の呼吸 弐の型、昇り炎天」


？「いい刀だ……」




…童磨同様、回復が異常に早い。
さすが上弦ね…

煉獄「なぜ手負いの者から狙うのか理解できない」

？「話の邪魔になると思った。俺とお前の」

煉獄「君と俺が何の話しをする？
初対面だが、俺は既に君のことが嫌いだ」

？「そうか、俺も弱い人間が大嫌いだ
弱者を見ると虫酸が走る」

煉獄「俺と君とでは物ごとの価値基準が違うようだ」

？「そうか
では、素晴らしい提案をしよう

お前達、鬼にならないか？」


『？！』

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