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第6話 ページ8

天光丸side

俺を1番大切に扱ってた?はぁ??笑わせんな脳みそ腐ってんのか?

刀を振り、あいつの血を飛ばす。

視線をクソに向けると

血溜まりが拡がっていた。

それを見るとあの時を思い出す。

天光丸「……ッ」



『ーーーー!!!!』

パキンとかわいた音がどこかでなった気がした。

自分の手を見るも特に何も無い。

幻聴だったようだ。



あの、鉄くずも、元々は……!!

そう考えると殺気が湧く

だが、そうさせたやつを見てももう何も答えない

繎「………」

…………チッ……

あんなにもうるさく吠えていたやつがこんなにも静かなんて…

天光丸「……」

嗚呼…酷く憎たらしい。


…………


……




やっと…俺は…解放されるのか……


━━…天光丸……!2人で逃げよう…!!━━


あの時から…か…

随分と、時が過ぎてしまった……

天光丸(…やっと…逃げれる…)

三日月「……で、だな」

?……??なんだ???まだあんのか?

獅子王「……お前さ!俺たちの本丸に来ないか?」

……は?

天光丸「……また…また同じことを繰り返せと?」

また俺に人間の下につけと?

…苦しいのも辛いのも、もうたくさんだ……

…早く開放されたい……

それなのに…?

……あぁ、殺したくなる……こいつらは何も分かっていない…

三日月「まぁまぁ、落ち着け、お前の思っているようなことにはならん」

いつの間にか殺気が出ていたらしい

童子切「あぁ、もう大丈夫だから」

天光丸「…保証できんのか?」

獅子王「あぁ!!安心しろ!

あ、やっぱ……嫌か???」

と、獅子王が確認するように聞いてくる

嫌に決まってんだろうが。

髭切「まぁ、普通はそうだよねー」

じゃぁなんで聞いた?

膝丸「…嫌もくそもないだろう?拒否権はないはずだが……?」

天光丸「……」

なんなんだよ…拒否権ないなら勝手に連れてけば良くねぇか?

石切丸「……大丈夫かい?」

天光丸「……!?」

…あぁ、石切丸か…

━━━━…あい…し……て…る━━━━

天光丸「!!!!」

一瞬思い出すも、それを振り払うように首を振った

そうだ、こいつは違う。

石切丸「…??」

天光丸「……さっきは済まなかった。」

石切丸「?あぁ!大丈夫だよ」

どうせ、抵抗する気力もない

天光丸「……はぁ……おい、俺、歩くほどの体力は残っていないが?…どうやって運ぶんだよ」




…あぁもう今更どうでもいい…これからどうなるかなんて

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作成日時:2019年9月22日 0時

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