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いつもより ページ26

薫「...あのさ、Aって呼んでもいい?」
貴「いいよ、薫。」
薫「A、俺、千鶴とちゃんと話がしたい。」
貴「そっか。なにか手伝えることがあれば言ってほしい。」
薫「うん。...今度、Aに時間がある時、千鶴と話がしたいんだ。」
貴「わかった。次の非番の時、必ず。」
薫「ありがとう。」


薫と別れ皆さんにはお団子を、千鶴には櫛を買って帰り道を急いだ。
貴(...少し遅くなってしまったな。)
門限には間に合うけど、いつもより帰りが遅くなってしまった。
道の半ばまで来たところで雪が降り始めた。
貴(...どうりで寒いわけだ。)
立ち止まりしばらく雪を眺めていると、影がさした。
斎「遅かったのだな。」
貴「すみません。皆さんへお団子と千鶴へ櫛を買っていて...。」
斎「そうだったのか。...今日は楽しめたのか?」
貴「はい。千鶴はやっぱり女の子なんだと思いました。櫛や簪に目を輝かせていて。少しでも気分が楽になったのなら嬉しいです。」
斎「それで櫛を買ってきたのか。」
貴「それもありますが、今日は結局最後まで付き合えませんでしたから。そのお詫びです。」
斎「なるほどな。...あんたは...」
貴「なんでしょう?」
斎「...いや、なんでもない。」
そう言った後、斎藤さんは自身の襟巻きをとり、私の首へ巻いてくれた。
斎「外は冷える。そろそろ戻るぞ。」
貴「はい。」
斎藤さんは余計なことは言わない。
でも何も言わずに私に自身の襟巻きを巻いてくれたのは、私が風邪をひかないようにという斎藤さんの優しさだとわかるから。
だから今日は甘えさせてもらうことにした。
1人分の傘は2人には少し小さくて。
2人の距離はいつもより少しだけ狭くなった。

寒気と殺気→←その人は



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シルバーウルフ - 最初から全て読ませてもらいました。凄く面白いです!!!!(o・ω・o)更新再開楽しみにしてます。(*^^*) (2020年8月7日 15時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
咲耶(プロフ) - ノドカさん» ありがとうございます!どんどん更新できるように頑張ります!応援ありがとうございます! (2018年1月27日 20時) (レス) id: 5d27d89fab (このIDを非表示/違反報告)
ノドカ - とても面白いです!更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2018年1月27日 19時) (レス) id: 94062155e7 (このIDを非表示/違反報告)
咲耶(プロフ) - ミリアさん» とても嬉しいです!更新を早めにできるように頑張りたいと思います。今後の作品の参考にさせて頂きますね。応援ありがとうございます! (2017年12月3日 0時) (レス) id: 5d27d89fab (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 凄く気に入った作品で続きが楽しみです今後他の作品を作る予定があったら薄桜鬼とコラボかトリップか転生したワールドトリガーの三雲隊か三輪か天羽の姉か妹かアニメKの作品が読んでみたいです説明が下手だったらすみませんこれからも更新頑張って下さいね (2017年12月1日 15時) (レス) id: 9bec705c08 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:咲耶 | 作成日時:2017年9月9日 18時

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