恋に落ちました21〜貴方side〜 ページ24
次の日。
昨日黒子くんたちのところでたくさん泣いて、今日の朝鏡を見たら目がとても腫れていた。
貴方「うわぁ!マジかよ…」
こんなんじゃ学校に行ってすぐバレるな、と思い温めたタオルを目においた。
貴方「はーあ。私、黄瀬くんのことが好きなのかー…」
昨日灰崎くんに言われて自覚した。
だって、黄瀬くんのこと好きじゃなければ泣かないよね。
しばらくぼーっとしてから、タオルをとって鏡を見た。
貴方「うん、よしっ。頑張るか」
鏡にいる自分に向かって小さく頷いて、制服に着替えて1階へ降りた。
ガランとした、1階。
貴方「おはよう」
誰もいない部屋に向かってつぶやく。
机に置いてあったカバンをとって、玄関に向かい、外に出た。
.
.
貴方「っ?!」
外に出るなり、いきなり抱きしめられた。
かなりキツく抱きしめられている状態だから誰かさえもわからない。
貴方「ちょっはなして!」
抱きしめる強さは依然強くなるばかりで。
貴方「ねえったら!くるしっ』
何かに気づいたように、その人は私を離しておでこに顔を置いた。
「ほんと、なんで付き合ってもないのにこんなことしちゃうんだろう、いやっスよね。ほんとにごめん…」
消え入りそうな、今にも泣きそうな、
いつもとは違って弱々しい黄瀬くんだった。
貴方「き、せ、くん…?」
驚きとか、嬉しさとか、怒りと、いろんな感情がごちゃごちゃに混ざってよくわからない。
黄瀬くんは私の肩から顔を上げて、私の目をまっすぐ見た。
黄瀬くんの整った綺麗な顔が至近距離にあって、恥ずかしくなり顔をそらした。
黄瀬「俺のこと好きでもないのに、こんなことしちゃってごめん。もうさ、こんなことしないから。」
黄瀬くんはそう言って、私から離れて、儚く、苦しそうに笑って、踵を返し、学校に向かって歩き出した。
.
.
心が強く強く締め付けられて、上手く息ができない。
貴方『せっかく目なおしたのに、台無しじゃん。』
涙が溢れて嗚咽がでる。
その場にうずくまって、また泣いた。
恋に落ちました21〜貴方side〜→←恋に落ちました20〜黄瀬side〜
- 金 運: ★☆☆☆☆
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あずきいろ
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ヲカカ - この作品読んで本当っ!感動っていうかすごくすごく面白いです!毎日の楽しみが増えて部活とか、学校とか、頑張れるんです!更新楽しみにしてます、頑張ってください>< (2017年4月24日 18時) (レス) id: 2972257c00 (このIDを非表示/違反報告)
青龍 - 応援しています!頑張って下さいね! (2017年4月10日 21時) (レス) id: ff53cab1b3 (このIDを非表示/違反報告)
青龍 - ゆめ主ちゃんと黄瀬君が結ばれて欲しいと思ってます!勿論、夢主ちゃんが黄瀬君の過去を黄瀬君から聞いて知った上で結ばれて欲しいなぁ〜と思ってます! (2017年4月10日 21時) (レス) id: ff53cab1b3 (このIDを非表示/違反報告)
青龍 - 夢小説読ませて頂きました!続き楽しみにしてます!夢主ちゃんと黄瀬君のハッピーエンドを期待しています! (2017年4月10日 19時) (レス) id: ff53cab1b3 (このIDを非表示/違反報告)
なひな - がんばれ! (2017年4月6日 20時) (レス) id: 65a7865a6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:凛凪 | 作成日時:2017年4月4日 22時