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ニセモノ11 ページ12

《明日の6時に大学前に集合しよう》







昨日の別れ際、私に赤司くんが言った。
少し状況の飲み込めていない私を置き去りにし、淡々と彼は予定を決めていった。
最後に言われたのがコレだ。







『(興味なさそうな顔して、意外と乗り気なんだよね…)』






午後5時。
バイト中、ふとそんな事を思った。








赤司くんは良い人だ。良い人すぎる。
私の訳の分からない理由でこんな事をやってくれて。
嫌な顔を一つもしない。
いや、私が知らないだけなのかもしれないが。
それでも良い人。
でも少し、







『ふふ、変わった人』








「誰がです?」








『ぅ、わぁっ!?』








横から誰かにそう聞かれた。
見てみればバイトの後輩が。
驚いて思わず後ずさった。








『か、柏田ちゃん…』









驚いた声色で名前を呼ばれた彼女は頭にはてなマークを浮かべている。
彼女は柏田愛ちゃん。私の後輩だ。
綺麗な黒髪をお団子にしてあるのが特徴だ。







「誰が変わってるんですか?」









彼女ははてなマークを浮かべたまま私に聞く。
私はどう答えて良いかわからず、少し苦笑いをしながら友達がね、と言っておいた。









「Aちゃーん、上がって良いよー」








店長のハスキーボイスが聞こえたのでお疲れ様です、と言って更衣室に向かった。






















午後6時半 。
赤司くんと落ち合い、飲み会会場のお店に向かった。









「和食屋か…」









『ほえー……』









あ、変な声出た…。
手のひらで口を押さえ、お店をじっくりと見る。
目の前に立っているのはいかにも高そうなお店で。
正直、大丈夫なのかと思ってしまった。








ぼーっと突っ立っている私の手を赤司くんが引っ張った。








「行こうか」









そう言って微笑む赤司くん。
私も気を引き締めてうん、と返した。

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設定タグ:黒子のバスケ , 赤司征十郎 , 恋愛   
作品ジャンル:恋愛
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にくじゃが(プロフ) - ののかさん» ありがとうございます〜(*^^*)作品出すの勇気いりますよね!分かります。私もこの作品出す時ドキドキしながら出しました笑どんなタイミングでもそう言っていただけるのは嬉しいです!ありがとうございます!! (2015年9月23日 15時) (レス) id: d85cedf14b (このIDを非表示/違反報告)
ののか - すごく面白いです!私も出したいけど出来たらこんな感じでいい話にしたいな〜なんてね!完結おめでとうございます!((今じゃあないけどね…笑 (2015年9月23日 14時) (レス) id: 36662ddfca (このIDを非表示/違反報告)
にくじゃが(プロフ) - Yoonaさん» ありがとうございます(T_T)お陰様で完結する事が出来ました!!読んでくださりありがとうございました!! (2015年8月12日 20時) (レス) id: d85cedf14b (このIDを非表示/違反報告)
Yoona - 完結おめでとうございます(*´∀`*)おもしろかったです! (2015年8月12日 17時) (レス) id: 9cb78d64a3 (このIDを非表示/違反報告)
にくじゃが(プロフ) - Raraさん» ありがとうごさい(*^^*)頑張ります!! (2015年7月17日 20時) (レス) id: d85cedf14b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:にくじゃが | 作成日時:2015年5月6日 23時

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