三節 ページ5
相楽「A、今日暇？彼奴らとカラオケ行くんだけど」
琉偉が俺の肩に腕を回して聞いてくる。
側から見たら絡まれてる可哀想なやつだ、これ
なんて思いながらパンに貪りついて琉偉の言ったことに首を縦に振るが
「何で急にカラオケ？俺歌わないよ？」
パンから口を離し言い返す
相楽「いーよ、Aがいればそれで良いから。彼奴らも喜ぶし」
琉偉は嬉しそうに言う。隣を歩く陽介は琉偉に続いて口を開けた
瓜生「俺、臨時収入あるから目一杯遊ぼーぜ！」
なんとも聞き捨てならない言葉が聞こえる。
陽介が……
「臨時収入？陽介、明日死んじゃう？」
冗談でしょ、と怪訝する俺の反応に陽介は大爆笑をかまして生徒玄関にはいる。
おはよー、と陽介が言いながら教室に入ると江波や野辺がこっちに来ておはよーと返してきた。俺は横目でそれを見てようやく手に持っていた朝食のパンを食べ終える。
琉偉は変わらず俺の肩に腕を回しているのはどうにかならないものか。
首しまってまたあの世行きになる
首がご臨終する前に琉偉の腕をどかして机の横に鞄をかけた
鞄を置いたのを確認した琉偉は俺の腕を引っ張って教室の後ろに連れて行く、後ろには去年と変わらない顔ぶれが揃っていて何とも言えない感情に陥った。
誰にも言うことのない話。
二回目の高校3年生。
記憶の中じゃ、卒業式をしたばかりなのに何故またここにいるのか
昨日から考えているが正直結論は出ない。
原因とすればあの時俺も死んだことだろうか。非現実的すぎて最早笑えてくる
あの九条先生とともにタイムリープって？それは笑えない。
しかしこれは認めなければいけない事実。
何故なら初めての高3の時とは違うことをあの先生は発したから。
もしタイムリープしていないのであればあの時のセリフは変わらない。
あんな馬鹿みたいな宣言を最初からしていたのならば既に初めからあの先生には絶望していただろう
俺はこれからの生活に面倒くささをひしひしと感じていた。
ああ出た九条先生に琉偉たちはどうするかな？
HRが終わり移動教室ということで準備する。
今朝、変なことを言った陽介が気になり琉偉には先行ってとお願いし、隠れて様子を伺った。
瓜生「うわ、まじか、まじかよおい本当に入ってる…って言ってももうあいつらに言ったしなー」
ロッカーの前では陽介が少し膨らんだ茶封筒の中身を見て口角を上げていた。
「ふーん、それが臨時収入？随分と頑張ったんだねえ？」
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龍亜(プロフ) - 何回も読ませて頂いています。何回読んでもとっても面白いです。次の更新待ってます！頑張って下さい！ (4月20日 18時) (
レス) @page11 id: 3f328260d4 (このIDを非表示/違反報告)
ルーナ(プロフ) - るいくんから愛されてる(名前)くん好きです！続きが気になります！更新待ってます！頑張ってください！！！ (11月5日 0時) (レス) id: 02f6ea63a3 (このIDを非表示/違反報告)
yui(プロフ) - ゆいちーさん» ありがとう！！これからも頑張ります！！！ (9月29日 8時) (レス) id: bf417ca2b3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいちー - 更新嬉しいです！これから先も、頑張ってください！ (9月27日 20時) (レス) id: 04235e7b6e (このIDを非表示/違反報告)
yui(プロフ) - 龍亜さん» レス遅くなりました！💦ありがとう！！！楽しんでいってください！！ (9月26日 16時) (レス) id: bf417ca2b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yui | 作成日時：2023年8月7日 3時
