67話 ページ22
柔らかい感触。
……ベッド？
A「……ん、ん！？」
ガバッと体をおこす。
確か、後輩に会って…それで、それで…。
カカシ「目、覚めた？」
視界のはしから、ヒョコッとカカシの顔が映った。
A「うわぁあ！」
毛布を思わず投げ出す。
カカシ「ちょっ！？何すんの！」
ん……この毛布…どっかで。
・
・
・
A「ここ、私ん家！？」
毛布を取ったカカシが、こちらを見て溜め息を吐く。
カカシ「……どう見たってそーでしょーよ。」
A「いや、カカシの家かと…。」
カカシ「流石に倒れてる女の人を、勝手に自分の家に運ぶ訳にはいかないでしょ。」
周りの視線が…。
と呟くカカシに、一つ疑問が出てくる。
A「どーやって入った？」
スペアなんて持ってないよね？と聞く。
カカシはまたも、溜め息を吐く。
カカシ「本当に覚えてないんだね。お前…鍵、閉め忘れてたぞ。」
A「…まじか。」
カカシが頷く。
カカシ「……で、どうして倒れてたのかな？」
ニコリと笑うカカシの笑顔は、はっきり言って怖い。
A「えーと…それは…」
朝の事、後輩にたたまたま会ってしまった事、それでカカシに会いに行った事…。
全てを話す。
カカシ「なるほどね…それで倒れてたのね…。」
しばらく、カカシは険しい顔をするとこちらを見てニヤリと笑った。
カカシ「最初に出てきたのが俺ねぇ…。最近、A涙脆かったもんなぁ。」
俺が慰めてあげてね…とコチラを見る。
A「……しょーがないじゃん！再不斬の時も、リーの時も、全部お前がいたから…。」
急に優しくしやがって…最後の方は小さな声になってしまった。
でも、本当に私にとってカカシは頼りになる安心していられる奴だった。
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作者名：エビ猫 | 作成日時：2018年7月9日 19時
