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「風呂と服…どーも。」
「来たね！こっちおいで！」
「それじゃあ犬呼ぶのと変わらねーっすよ。
少しは考えてください。」
服洗濯して乾燥するまで2時間くらいかかると思うんで、それまで好きにくつろいで。
そう言われて手をこ招かれ、指をさされたソファーに腰を下ろすとジッと視線を感じた。
「なんですか」
「雨で汚れてたんで気づきませんでしたけど、
綺麗な白髪ですね」
「うんうん、
なんか本当に凪砂くんみたいだね！」
「ちょっとおひいさん…女性の髪に気安くさわっちゃダメじゃないですかぁ」
「………凪砂さんって？」
「ああ、まあただの知り合いっすよ。
丁度あんたみたいに長い白髪に赤目の」
「あー、目はカラコン。
……ほら。裸眼の鈍い琥珀色じゃ白髪が冗談みたいだけど、綺麗な赤い色ならこの通り。」
「ふーん。ところでさっきから気になっていたんだけど、
ジュンくんはいいとして！なんで僕に対してもタメ口なんだいっ！
助けてあげたんだから敬意を持って敬語で話すべきだね！」
「そうして満足するならしてあげてもいいけど、
生憎そんなに助けを必要とはしていなかったし敬意という敬意は持っていない。」
「ジュンくんジュンくん。この子一言も二言も多いねっ！
まあだけど、お風呂を借りた時点で君の負けだね！だから言うこと聞いて敬語で話してね。」
「……わかった、です。」
「わがままなやつですみませんねぇ、
でも言うこと聞いておけば本当に満足そうにしているので我慢してください。」
「チッ……」
「…」
「…」
「なにか？」
「なにかじゃないねっ、従ったのかと思ったら
明らかに反抗の意思がチラついているね！」
「ですますをつければ敬語でしょ」
「ああ、なるほど。
なんとなく流されやすい子だと思っていたけど、君中々めんどくさい子なんだねっ」
「あんたには負けますけどねぇ」
「うんうん、僕が1番なのは当然だよね！」
「…変人、です。」
「耳につくからもう敬語はいいからねっ、
あと、変人じゃなくてぼくには巴日和って素敵な名前があるね！」
「……で？」
「で…じゃない！呼ぶのっ！」
「強制されるのは好きじゃない。」
ジュンくん〜と泣きついていたがふいっと顔を背ける。
「あー、ちなみになんすけど、
俺、漣ジュンっていいます。」
無反応でいるとジュンは不思議そうに目を見開いた。
「えっと、俺たち一応Eveって名前でテレビとか出てるんすけど…知らないっすか？」
「知らない。すごいの？」
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作者名：ちよ乃 | 作成日時：2018年4月8日 3時
