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にぃ。 ページ3

カノside


ただ、何時ものように散歩していただけ。


よく通る公園のベンチに

綺麗な髪の少女がいた。


ストレートの薄い水色の髪は風になびいて

あまり飾らないシンプルなワンピースも合わせて

その少女によく似合っていた。



初めて会ったはずなのに

可愛いな、なんて



でも、その子は僕に気づくとベンチから立って

出口に向かって歩いて行った。


少し話して見たいと思った。


きっと、振り返ってくれないだろうな。


「ねぇ、君。」


それでも、そのまま2度と会えないのは

嫌だった。


『何、ですか…?』


振り返ってくれたその少女は

やっぱり綺麗だった。


「良かったら、一緒に喋らない?」


完全に怪しい雰囲気を放ちながら言った言葉に

少女は頷いてくれた。


「あ、でも嫌だったら別にいいからさ。」

『ううん。わたしもお話したい。』


にっこり笑ってそう言ってくれた。


僕たちは少女が座っていたベンチに腰をおろした。


「じゃあまず自己紹介から。僕は鹿野修哉。君は?」

『桜野A。』


桜野A。

それが、僕が初めて好きになった少女の名前だった。


これから呼び続ける、

愛し続けた君の名前。




あっという間に時間は過ぎてもう暗くなり始めていた。

Aちゃんと話すのは楽しくて

珍しく沢山笑った。


『もう暗いから帰らないと…。』

「そうだね、そろそろ。あのさ…」

『え…?』


可愛らしく首を傾げたAちゃんに僕は答えた。


「また明日もお話しない?」


Aちゃんは少し考えて

僕を見て微笑んだ。


『うん。また明日ここで。じゃあね、しゅうや。』

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黒猫RIRI(プロフ) - うさたまさん» コメントありがとうございます。切ないお話、なかなか難しくって…(笑)そう言って頂けて嬉しいです…!未だ未だ未熟ですが、涙をながしてくださったなんて励みになります。頑張ります! (2017年10月17日 22時) (レス) id: 4f152e2e81 (このIDを非表示/違反報告)
うさたま - う、うぅ。キーボードを打つ手が涙で見えない・・・ 切ないとはこういうことだなと、涙をながしました。これからも頑張って下さい。 (2017年10月16日 19時) (レス) id: 216409e55b (このIDを非表示/違反報告)
黒猫RIRI - うりあんさん» ありがとうございます!切ない系の小説が書きたかったので、そう言って頂けて嬉しいです。私なんかの小説に泣いてくださったなんて…。頑張ります!励みになります! (2017年7月17日 12時) (レス) id: 4f152e2e81 (このIDを非表示/違反報告)
うりあん - うわぁぁぁぁぁぁん!って大声で泣きかけた。(実際泣いたけど……。)こんなに泣ける小説は久しぶりにみた。これからも頑張ってください!応援してますから! (2017年7月15日 0時) (レス) id: edb7cb8e42 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫RIRI - あんずさん» 私なんかの小説に泣いてくださってありがとうございます!まだまだ未熟ですがこれからも頑張ります!此方こそ、読んで頂いてありがとうございました。「赤い金魚」と「信じて、キスして、抱きしめて?」は今後読ませてもらい参考にさせて頂きます (2017年5月29日 21時) (レス) id: 4f152e2e81 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒猫RIRI | 作成日時:2017年2月25日 21時

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