だって私、17歳以下には本気出しませんもん♪ 《高尾和成》

一緒の下校 ページ30

高尾「もうすっかり暗くなっちゃいましたね〜」


貴「そうですね」


高尾「先輩って暗い所とか大丈夫なんすか？」


貴「暗い所は大好きですよ？明るい所も好きですけど」


高尾「へ〜。案外大丈夫なもんなんですね〜」


貴「まぁ、意外と。あ、でも・・・」


高尾「？」


貴「虫は嫌いです」


高尾「まじですかｗｗｗ」


貴「はい。爬虫類と虫は嫌いなんです」


高尾「じゃあアリとかも？」


貴「はい。アリどころか蝶とかも無理で・・・」


高尾「夏は地獄っすねｗｗｗ」


貴「はい、地獄です」


高尾「先輩も大変っすね〜ｗｗｗ」


貴「はい。やっぱり苦手なものがいるというのは・・・」


高尾「そうじゃないっすよ」


貴「え？」


高尾「色々な人に付き纏われてってことです。例えば・・・あの電柱の影の人とか♪」


貴「・・・おや、気づいていましたか」


高尾「当たり前じゃないっすか？俺、ホークアイ持ってるんすよ？」


貴「そういえばそうでしたね。・・・今日は１人だけですけど、酷い時は10人位いるんですよ」


高尾「大変っすねｗｗｗｗｗｗ」


貴「はい・・・。・・・和成君、今日は此処で別れましょうか」


高尾「え？」


貴「あの人・・・。すぐに諦めてはくれなさそうですし」


高尾「あ〜・・・。それはいいっすけど、あの人ナイフ持ってますよ？ｗｗｗ」


貴「え？」


高尾「(気づいてなかったのかｗｗｗ)だから1人だと危ないと思います。・・・ってことで〜♪」ぐいっ


貴「きゃっ！？」









高尾「一緒にダッシュ☆」

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