だって私、17歳以下には本気出しませんもん♪ 《高尾和成》

〜主人公Side〜 ページ21

貴「すっかり遅くなってしまいました・・・。和成君、待っているでしょうか・・・」



急いではみたものの、保健室から一年生の教室までは遠く。


和成君と別れてからもう、かなりの時間が経っていた。



貴「よっ・・・と」



階段を駆け上がり、教室へ。


・・・中を覗こうとして、動きを止めた。



「ずっと好きでした！！付き合って下さい！！」



貴「え？」



聞き覚えのある声。


驚いて、静かに教室の中をのぞき込んだ。


そこには



貴「野崎、クルミさん・・・？」



野崎さんの姿。


彼女は・・・確か二年生。


一年、留年している・・・から私と同い年の・・・。


どうして彼女が？


そう考えて、思い出した。



「私、高尾君が好きなんだ♪今度、告るの！」



同学年の友人のような方々と、話していらっしゃいましたね。


・・・和成君、彼女とお付き合いするんでしょうか。



「悪ぃ、俺好きな奴がいるんだよ」


貴「っ！！？」


「だ、誰ですかっ！」


「うわっ！？」


「誰なんですか、それ！！」


「ん〜・・・っと、実渕センパイ・・・」


え？


「実渕先輩・・・って、実渕A先輩ですか？」


「うん、まぁ・・・」



わ、私・・・？


私、ですか？


・・・まぁ、前から好きだとは言われていましたけど・・・


そんな、大々的にっ・・・///


でも、どうしてでしょう。


和成君の言葉を聞いて、どこかでほっとしている私がいる。


やっぱり、私・・・









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――――――――――――――――――って、そんな訳ないですよね。

呆然→←フる？

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