だって私、17歳以下には本気出しませんもん♪ 《高尾和成》

あれ、何で保健室にいんの？　　by高尾 ページ11

俺が目を覚ましたのは、ベッドの上だった。

ここ、保健室・・・？

あれ、何で保健室にいんの？

俺、何か怪我したっけ？

ま、まさか記憶が飛ぶほどの大きな怪我を！？

そんなことを考えていたら


《シャーッ》

貴「起きましたか？和成君」

高尾「あり？先輩？」


突然カーテンが開いて、入ってきたのは先輩。

何で先輩が・・・

・・・あ、そうだ。

俺、先輩に殴られて倒れたんだ。

微かに腹部に痛みを感じる。


貴「大丈夫ですか、和成君」


ベッドの端に座った先輩は、心配そうな表情で俺の顔を覗き込む。

それが、とても悲しそうな、申し訳無さそうな顔で。

俺は、先輩のそんな顔を見たくなかった。


高尾「先輩らしくないっすよ、そーゆーの」

貴「え？」


首を傾げる先輩。

可愛い。


高尾「だーかーら！そんなのは先輩らしくないって言ってるんです！」

貴「私らしくないって・・・。和成君の中の私ってどんな何ですか・・・」

高尾「美人で優等生？」

貴「ないですね」

高尾「えぇ！？」


いや、俺は一般論的に言ったはずなんすけど・・・。

それをバッサリ切り捨てるって・・・(汗


貴「でも、ありがとうございます」


先輩は、にっこりと微笑んだ。


高尾「っ！！///」

貴「・・・和成君」


でも、すぐに真剣な表情に戻って


貴「今回はすみませんでした。私も、やりすぎてしまって・・・」

高尾「あー、別にいいっすよ？」

貴「だ、だめです！！・・・あの、だから・・・何か、1つだけ和成君のお願い聞きます・・・」

高尾「へ？」


先輩・・・









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今、何て？

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