喰種 18 ページ21
貴方side
眠そうに目をこすりながら、むくりと起き上がるさつき。
貴 「大丈夫?気分はどう?」
キセキ達から受けていた傷は、一応最善の手当はしたが、きっとまだ痛むはずだ。
それも心配して声をかけたのだが、
桃 「んー......」
きっとまだ意識がはっきりしてないのだろう。
ぼうっと私の事を見つめ、んん、だかんぅ、だか唸っているだけだった。
貴 「............全くもう。」
無防備な寝起きを晒すさつきに少しばかり苦笑して、ぴょこんと跳ねている髪をそっと直してみる。
しかし、さつきはそれにも動じず、こてんと首を傾げるだけだった。
*
金 「Aさん、大丈夫?」
そう言って部屋に入ってきたのは、優しく微笑む金木君。
とそこで、私が先程カウンターを去る時、「すぐ戻るんで」と伝えていた事を思い出した。
貴 「あっ.........ごめんね!」
カップとか全部片付け終わっちゃったよね、と付け足して、申し訳なく頭を下げる。
すると、金木君はニコニコとしたまま、
金 「大丈夫ですよ。友達を心配する気持ちは分かりますから。」
そう言ってから、
金 「すいません、分かりきったような事言って...」
と小さく言って、照れたようにまた微笑んだ。
*
貴 (わ.......)
こういう時、本当にここにいる人達は良い人だなぁ、としみじみと感じる。
金木君は特に、良い人過ぎて生きていけているのだろうかとこっちが心配になる程だ。
まぁ、生きていけてるから、こうして私をなだめてくれているのだけれど。
貴 (嬉しいなぁ......)
.........こんなに良い人達が一緒で、きっと私はとても恵まれているのだ。
しみじみと、そう思った。
............それから、そんな考えを静かに胸の奥にしまいつつ、
貴 「ありがとう。」
と一言、気持ちを込めて押し出した。
*
それから30分後。
貴 「はい。当店オリジナルコーヒーです。」
そう言って、私はコーヒーを差し出した。
受け取る相手は、
桃 「美味しそう.........!!」
当然ながらさつき。
さつきの両親も心配するだろうし、早く家に帰した方がいいと思ったのだが、
さつきいわく、
桃 「私の両親、共働きな上忙しいから夜中に帰ってくるんだよね。」
と説明され、
芳村さんの提案で、あんていくでゆっくりしてから帰る事になったのだった。
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雪 - 続きが気になる...!更新待ってます(*´∀`*)あと、応援してます♪ (2014年12月27日 0時) (レス) id: 29e8cf317e (このIDを非表示/違反報告)
こっくり - 数学めんどくさいですよねーw私も破壊的でした(´・ω・`)あとロストワンの号哭ですよねww (2014年11月24日 11時) (レス) id: d9cdb37fc7 (このIDを非表示/違反報告)
あんな@黒兎(クロト)(プロフ) - 星衣さん» はあ!?だれかいけめんだよ! (2014年10月22日 20時) (レス) id: 8a07671cb3 (このIDを非表示/違反報告)
凛雨蜜柑(プロフ) - OK(`・∀・´)dじゃここでめっちゃ話すわwwww膝はサポーター&湿布を毎日wwそしてテスト数学と社会が40点代\(^p^)/ (2014年10月20日 17時) (レス) id: 2f426c000f (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 私もテスト壊滅的ですよ?地理なんて絶対30点以下取りますから習ってるはずの英語も満点なんて取れそうにないし… (2014年10月20日 6時) (レス) id: 501caf2dfe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:星衣 | 作成日時:2014年7月24日 9時