喰種 16 ページ19
貴方side
貴 「........よし。」
先程の挨拶事件から30分後。
私はあんていくの店員としてカウンターに立たなくてはならないので、
トーカ達と同じ店専用の制服に着替え、ぴしりとシャツを整えていた。
貴 「..............気分も落ち着いてきたし、大丈夫だよね。」
そう呟き、ふぅっとため息をつく。
数分前まで熱を持っていた頬も治まり、だんだんと気分も落ち着いてきた。
貴 「じゃ...................行きますか。」
気合いを入れるように呟いて、まだぐっすりと眠っているさつきの頭をそっと撫でる。
貴 (また後でね、さつき。)
心の中でそう語りかけて、私は下へと続く階段をゆっくりと下り始めた。
＊
＿＿＿＿＿＿＿コツ、コツ....
極力お客さんに気付かれないように、静かに下に降りてきた私。
店長は気付いたようだが、何も言わずに微笑んでくれた。
私もそっと微笑み返して、トーカのいる長いテーブルの端に近寄る。
＿＿＿＿＿＿すると.....
？ 「あ！Aちゃんっ！！」
トーカに話しかける前に、元気でハツラツとした声が私にかかった。
声の主を目で探ると＿＿＿＿＿＿＿
貴 「永近さん.....」
私のいる長いテーブルからは一番遠い席から手を振る、永近英良。
金木君とは長い付き合いらしい、“人間"だ。
彼はたまーに、ここあんていくに来ては、私やトーカに声をかけて手を振ってくれる。
貴 「こんにちは。お久しぶりですね。」
満面の笑みを浮かべる永近さんに軽く微笑んで、ぺこりと頭を下げた。
すると、彼もうんうんと頷いて、
永 「久しぶり！元気にしてた？」
とフレンドリーに返してくれた。
貴 「はい。永近さんこそ元気にしてました？」
さりげなく気遣ってくれる永近さんに少しありがたく思いつつ、
...........腹の底では小さな恐ろしさを感じていた。
貴 (彼は........)
...........恐ろしいくらい鋭い洞察力を持っている。
あの距離では相当見えづらかったはずの私にいち早く気付き、声をかけてきた。
かなりの観察眼に洞察力を持っているはずだ。
彼は、一見何も考えてなさそうだが、実は彼のようなタイプが一番危険だったりする。
＊
＿＿＿＿＿＿＿“恐がられない"
それは、
＿＿＿＿＿＿＿“本当の危険に気付けない"事であると、私は直感的に理解していた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 461人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
◯◯×喰種キャラ【イラスト集】 【東京喰種×黒バス】喰わないでやるからイラつかせないでくれる？[ハッピーエンド] キセキ「お前って喰種なの！？」貴「そうですけど何か？」【東京喰種×黒バス】もっと見る
「アニメ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雪 - 続きが気になる...!更新待ってます(*´∀`*)あと、応援してます♪ (2014年12月27日 0時) (
レス) id: 29e8cf317e (このIDを非表示/違反報告)
こっくり - 数学めんどくさいですよねーw私も破壊的でした(´・ω・｀)あとロストワンの号哭ですよねww (2014年11月24日 11時) (レス) id: d9cdb37fc7 (このIDを非表示/違反報告)
あんな@黒兎(ｸﾛﾄ)(プロフ) - 星衣さん» はあ！？だれかいけめんだよ！ (2014年10月22日 20時) (レス) id: 8a07671cb3 (このIDを非表示/違反報告)
凛雨蜜柑(プロフ) - OK(`・∀・´)dじゃここでめっちゃ話すわwwww膝はサポーター&湿布を毎日wwそしてテスト数学と社会が40点代\(^p^)/ (2014年10月20日 17時) (レス) id: 2f426c000f (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 私もテスト壊滅的ですよ？地理なんて絶対30点以下取りますから習ってるはずの英語も満点なんて取れそうにないし… (2014年10月20日 6時) (レス) id: 501caf2dfe (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：星衣 | 作成日時：2014年7月24日 9時
