喰種 11 ページ13
貴方side
貴 「.....そう......でしたね。」
重く心にのしかかる“
バケモノだという事は、キセキ達が思うだけでは無かったんだ。
貴 (...........きっとさつきだって、)
私の本当の姿を見れば、“バケモノ"だと忌み嫌うのだろう。
貴 (...........あぁ。)
自分が何も出来ない事に対する悔しさと、
悪い人間の思いのままに世界が動く事に対する悔しさが一気に胸の内を交錯した。
貴 (......嘘に塗れてばかりだ。)
この世界も、この私も。
さつきを傷付けたくないと言いながらも、
貴 (＿＿＿＿馬鹿はどっちだったんだろう。)
いつか、黄瀬や青峰に対して思った言葉。
それが、今は自分に対して向けられているようにしか思えなかった。
貴 「ごめんね..........さつき。」
黒く沈んだ声で呟き、壁際で震えるキセキ達を放ってさつきの元へ近付いて行く。
良くも悪くも、私が喰種だという事はさつきやキセキ達にバレていない。
貴 (.........だから、まだ。)
まだ、さつきをこの手で守れる。
例え、何も知らないさつきに嘘をつき続ける事になるとしても。
貴 (.........嘘に塗れてても、守らなくちゃいけないものなんだ。)
＿＿＿＿＿＿＿これだけは誰にも譲れない。
＊
四 「..........A。」
疲れ果てて気絶しているさつきを丁度抱き上げた所で、ヨモさんから声が掛かった。
貴 「はい。何でしょう。」
それなりに疲れた目をヨモさんに向けると、ヨモさんは静かに苦笑して口を開いた。
四 「その桃色の子の家は分かるのか？」
貴 「..........あ。」
すっかり忘れていた。
貴 (さつきの家.........)
早く家に送り届けないと、きっと親も心配してしまうのだろう。
貴 (私には有り得ない事だな.........)
家に待っていてくれる人がいる事を少し羨ましく思いつつ、こちらも苦笑と共に返答する。
貴 「..........分からないです...」
弱々しく肩をすくめて、「お手あげ」と言うジェスチャーを伝える。
ヨモさんは、困ったように額に手を置いた。
そして、
四 「あんていく、行くか。」
そう言って、返事を待たずに歩き出した。
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雪 - 続きが気になる...!更新待ってます(*´∀`*)あと、応援してます♪ (2014年12月27日 0時) (
レス) id: 29e8cf317e (このIDを非表示/違反報告)
こっくり - 数学めんどくさいですよねーw私も破壊的でした(´・ω・｀)あとロストワンの号哭ですよねww (2014年11月24日 11時) (レス) id: d9cdb37fc7 (このIDを非表示/違反報告)
あんな@黒兎(ｸﾛﾄ)(プロフ) - 星衣さん» はあ！？だれかいけめんだよ！ (2014年10月22日 20時) (レス) id: 8a07671cb3 (このIDを非表示/違反報告)
凛雨蜜柑(プロフ) - OK(`・∀・´)dじゃここでめっちゃ話すわwwww膝はサポーター&湿布を毎日wwそしてテスト数学と社会が40点代\(^p^)/ (2014年10月20日 17時) (レス) id: 2f426c000f (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 私もテスト壊滅的ですよ？地理なんて絶対30点以下取りますから習ってるはずの英語も満点なんて取れそうにないし… (2014年10月20日 6時) (レス) id: 501caf2dfe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星衣 | 作成日時：2014年7月24日 9時
