36.何故 ページ36
もともとゲンムとスナイプにゲームオーバー寸前まで追い込まれていた身体は急に重量を感じた様に重くなる。
次第にぼやける視界に意識が遠のくのがわかった。
目の前の黎斗がバグルドライバーをAに向けたのを見て、これで消滅するんだとそのまま目を閉じた。
ーーーーーーーーーー
ポッピー「もうピプペポパニックだよー！！」
院長「私もピプペポパニックだよー！！」
飛彩「親父、やめろ！」
院長「はい、、、。しかし、医師免許を持たない者がこの病院で散々医療行為をして大問題なんだぞ！目撃したスタッフが多すぎて揉消すのが大変だ！」
ポッピー「そうなの？」
大我「悪かったな、医師免許が無くて！」
永夢「大我さんはドクターだからわかりますが、Aさんは何故、、、」
大我「、、、」
飛彩「俺にもわからない。バグスターだからと言って出来るものなのか？」
ポッピー「バグスターは自分のゲームの事は得意だけど、オペが出来るゲームなんて黎斗にも作れないよ」
ポッピーはCRの下の階で眠るAを窓から心配そうに見下ろした。その横にデスクを置いた黎斗はPCに向かい何か作業をし続けていた。
永夢「黎斗さん、怒ってましたよね、、」
大我「でもICUの外で倒れたあの秘書をここへ連れて来たのはアイツだ。削除するって言ってやがったのに気が変わったんだろ」
永夢「あの2人、もしかして本当に恋人同士だったんじゃ、、」
ポッピー「だからあんなに黎斗は怒ってるのかな、、」
飛彩「クロニクルの事で裏切られただけで無く、恋人としても裏切られたという訳か、、、。それはさすがに檀黎斗も怒るな」
大我は複雑な気持ちで下の階を見た。
クロニクルの味方をするバグスターならぶっ潰そうと思っていたのに、さっきのオペでAの中に失踪した恋人の存在を感じた。
そうだとすれば、Aは自分の恋人に感染し消滅させたバグスターなのだ。憎むべき相手の筈なのに、Aの横顔に恋人の面影を見てしまった大我はAを倒して消滅させることに抵抗を感じた。
Aを消滅させれば、恋人の面影を消してしまう様な気がしたからだ。
ーーーーーーーーーー
カチカチとキーボードを打つ音がする。
混濁した意識の中でうっすらとAが目を開けると、涼しい顔で画面を見る愛しい横顔がボンヤリと見えた。
疲れたAの脳内はまるで自分と黎斗の間に何も無かった頃に戻ったかの様に錯覚する。
A「社長、、、」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 78人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
大崎舞子(プロフ) - kojiさん» 最後までお読みいただきありがとうございます！大好きだなんて、、うれしいです！！大人セクシー路線の黎斗とグラファイト、お楽しみいただけて良かったです！ (2018年6月12日 21時) (
レス) id: 82a79b3fc1 (このIDを非表示/違反報告)
大崎舞子(プロフ) - Hyuiさん» 皆さんにご理解頂けるか謎過ぎたグラファイトとの関係ですが、ホッとしました！ (2018年6月12日 21時) (レス) id: 82a79b3fc1 (このIDを非表示/違反報告)
大崎舞子(プロフ) - moon791さん» いつもコメントありがとうございます！とても励みになりました^_^書けば書くほどグラファイトを好きになって大変でした爆 またどうぞよろしくお願いします！ (2018年6月12日 21時) (レス) id: 82a79b3fc1 (このIDを非表示/違反報告)
大崎舞子(プロフ) - 双羅さん» 最後までお読みいただきありがとうございました！こんな夢主ちゃんを受け入れてもらえるかちょっと不安だったのですが、ありがとうございます！貴利矢も大好きなので頑張ってみます！ (2018年6月12日 21時) (レス) id: 82a79b3fc1 (このIDを非表示/違反報告)
koji(プロフ) - お疲れ様でした！相変わらずの素敵な神とグラファイトにやられます。いつも楽しみで仕方ないです！大好きです！爆 又楽しみにしてます！ (2018年6月12日 20時) (レス) id: 91fefba221 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おおさきまいこ | 作成日時：2018年5月17日 17時
