6人目の天才 (ページ39)

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英智｢そういうのを期待して、見返りとして君は
僕の【友達】としていてくれたんでしょう?｣

つむぎは目をギュッと閉じて手を強く握り、

違う、違うんだと訴えるような態度をとる。

?｢それは違うと思うな、天祥院英智｣

奥の方にいた、可憐な声の持ち主。

叶恵が、渉の様子を見に来てたのか、裏にいた。

叶恵｢わたしだけじゃないよ。
そろそろ、“彼のお仕事”も終えるだろうしね｣

渉｢青葉つむぎくんでしたっけ。
あなた、今まで見てきた中でも最高の道化師です。
嫉妬してしまいます。Amazingと言わざるを得ません!｣

英智｢日々樹くん……………｣

つむぎ｢俺は、英智くんならみんなを幸せに、そう思って、｣

叶恵｢幸せは人に作って押し付けるものでもなんでもない｣

渉｢わたしたちにできるのは、
みんなが勝手に幸せになるのをお手伝いすることだけですよ｣

そう言い、どこからともなく渉は仮面を取り出す。

渉｢さぁ、始めましょう。
ここがあなたたちが目指してきた夢の終着駅なのでしょう?
開演です! さぁ、仮面を被りなさい!
現実のことは一旦心の奥にしまっちゃって、
仮面舞踏会に参列しましょう!
薔薇色の人生を謳歌しましょう!｣

叶恵｢ほら後ろ。
あなたたちの仲間もやってきたみたいだよ?｣

後ろを振り向くと、そこにやってきたのは、

同チームである巴日和と乱凪砂だった。

2人とも同じ衣装を着ていた。