変化/3 ページ20
「貴様はknights専属プロデューサーのように見られているが、形式上貴様は「夢ノ咲の」プロデューサーだ。仲の良い奴らと遊ぶだけで、仕事まで疎かにするぐらいなら辞めろ」
「ちょっと、副会長!」
衣更先輩が止めに入ろうとしたのを、会長が片手で制す。
「敬人の言う通りだよ、Aちゃん。僕たちは君に期待していた。けれど、これが全部本当ならがっかりだ。もし、ここで悔い改めないのなら、プロデューサーは辞めてもらうことも止むを得ない」
かぶりを振りながら、会長は言った。
「大体、貴様のことは前から目をつけていたんだ。奇人とは交流が多いし、変な騒ぎを起こすし。幸い誰も傷つかなかったから大目に見ていたが、こうなるとさすがに見逃せんぞ。全く、度し難い」
ひいい……副会長の説教が耳に痛い……。変な騒ぎを起こしたりしてたのは真実だから反論出来ないってことがまた痛い。
「ついに本性あらわした、って感じ?言っとくけど、ボクに手を出したら許さないからな!弓弦が!」
桃李くんがきゃんきゃん叫ぶ。お、おう……ふしみん先輩お疲れ様です……。
重い空気に耐えられなくなって、私はさすがに口を開くしかなかった。
「でも、本当に私は………」
やってない、といいかけて口を開閉する。
あれ。もし、ここで私がやってないといって、信じてもらえたら。あんず先輩に魔の手が変更されるのでは?
それだけは、絶対にダメだ!
唇を結んで考える。どうしたら……。
そこで昨日のことを思い出した。そうだ、「否定も肯定もしない作戦」だ!
「…………っ!!!」
私は大げさに息を飲んで、俯く。そして扉を大きく開け放ち、生徒会室を飛び出した。後ろから蓮巳先輩の怒鳴り声がする。
あでゅー、はすみん先輩!続きは100年後な!
「おい、待て!」
「あー、逃げた!ちょっとサル、追いかけて!またなんかしでかされたらどうするの?」
「……」
「本当にあいつは……!全く、度し難い!!……英智貴様、何故笑っているんだ」
「いやぁ……。おもしろいな、と思ってね♪」
訝しげな表情をする自分の右手の青年の隣、走り去る少女の後ろ姿を思い浮かべて、皇帝は愉快そうに微笑んだ。
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紅茶が凍っちゃった - 今28話なんですけど、アスターの花言葉に信じる恋っていうのがあって死ぬかと思いました… (2022年12月30日 12時) (レス) @page28 id: 4e52f11739 (このIDを非表示/違反報告)
ミー(プロフ) - まだ途中ですが、leaderと草食べるのところで盛大に笑ってしまいましたwww最高ですもう、アメイジングさらっと言っちゃう主人公ちゃんも面白いですwww (2017年8月14日 2時) (レス) id: 9cb245a304 (このIDを非表示/違反報告)
もっちり兎(プロフ) - チベットスナギツネで検索かけてしばらく爆笑してました。面白くて、大好きです!(この小説がです!) (2017年6月12日 22時) (レス) id: e54c16753f (このIDを非表示/違反報告)
まめだいふくもち(プロフ) - 匿名さん» ご指摘、誠にありがとうございます。つきましては、お手数をおかけしますが改悪だと感じられる箇所をお教えいただけると変更しやすいので、お教えくださると幸いです。 (2017年6月10日 21時) (レス) id: 8f73a5bd97 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 二次創作の裏切りはキャラの改悪につながり、原作のイメージダウンとなりうる可能性があります。なので作品のパスワード保護、または改悪部分の変更、又は作品の削除をお勧めします (2017年6月10日 19時) (レス) id: 41b9136f09 (このIDを非表示/違反報告)
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