日々樹渉と即興劇/3 ページ28
「やあやあ、さっきぶりですね！！先ほどは少々手荒なマネをしてしまい、申し訳ありません……☆お詫びに、お茶をご用意したので宜しければ」
ガーデンテラスにいくと、すっかりお茶会の準備の出来たテーブルに、さっきのマジ顔はなんだったんだと思うほどいつも通りの日々樹先輩が待っていた。お座りください、と言われて日々樹先輩の向かいに座る。
「あのお嬢さんには、上手く言いくるめて教室にかえっていただきました。ですから、ゆっくりティーパーティが出来ますね♪」
お菓子をどうぞ、と日々樹先輩が紅茶とマフィンを出してくれる。それを見て、私がぼろっと涙を零すと日々樹先輩はぎょっとした。
「やはりどこか痛めてしまったのですか？ああ、なんたる不覚！一応、怪我をさせないよう最大限に配慮をしたのですが」
とりあえず拭きましょう、と日々樹先輩が私の顔を拭ってくれる。そうじゃない、そうじゃないんだわたるん先輩。
「わたるん先輩の……演技力が、だがいがら、ひっく、だめなの！！！」
「駄目なんですか！？」
「駄目なの！！！怖かったもん！！ガチギレしてるママンより怖かったもん！！！」
「Amazing！Aの母君は見たことがないので分かりかねますが、褒めているんですよね？」
泣きわめく私を、珍しく狼狽えながら日々樹先輩が見ている。この演技力のお化けめ！今度うちのknightsの指導してくれないかな！？
「ほらほら、泣き止んでください。お菓子はまだまだありますよ？」
両手に花、もとい両手にお菓子の日々樹先輩は、本当に底なしにお菓子を出し続ける。日々樹先輩のジャケットは四次元ポケットか。てか私子供扱いされてない？3歳児ぐらいに見られてない？
しかし数分後に「マカロンおいしい！」と機嫌を直した私は本当に3歳児レベルだったよね。
「喜んでいただけたなら幸いです…☆それで、今後のことですけれど。私は名義上はfineですので、貴方とは敵対することになるでしょう」
いつになく真剣に、先輩は立ち上がった。
「ですが！！この日々樹渉は、いつでも貴方の隣にいることを忘れないでください……☆」
くるんとターンして一礼。私に差し出されたのは、一輪の……なんだこの花。「アスターです☆」へえ、生憎花には詳しくなくて。食べられないから。
花を受け取ると、日々樹先輩は楽しそうに唇に弧を描いて片目を閉じた。
「逆境こそ、愉快だとは思いませんか？全力で楽しみましょう！……信じていますよ、A」
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紅茶が凍っちゃった - 今28話なんですけど、アスターの花言葉に信じる恋っていうのがあって死ぬかと思いました… (2022年12月30日 12時) (
レス) @page28 id: 4e52f11739 (このIDを非表示/違反報告)
ミー(プロフ) - まだ途中ですが、leaderと草食べるのところで盛大に笑ってしまいましたwww最高ですもう、アメイジングさらっと言っちゃう主人公ちゃんも面白いですwww (2017年8月14日 2時) (レス) id: 9cb245a304 (このIDを非表示/違反報告)
もっちり兎(プロフ) - チベットスナギツネで検索かけてしばらく爆笑してました。面白くて、大好きです！(この小説がです！) (2017年6月12日 22時) (レス) id: e54c16753f (このIDを非表示/違反報告)
まめだいふくもち(プロフ) - 匿名さん» ご指摘、誠にありがとうございます。つきましては、お手数をおかけしますが改悪だと感じられる箇所をお教えいただけると変更しやすいので、お教えくださると幸いです。 (2017年6月10日 21時) (レス) id: 8f73a5bd97 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 二次創作の裏切りはキャラの改悪につながり、原作のイメージダウンとなりうる可能性があります。なので作品のパスワード保護、または改悪部分の変更、又は作品の削除をお勧めします (2017年6月10日 19時) (レス) id: 41b9136f09 (このIDを非表示/違反報告)
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