【花より男子】花沢類の幼馴染 12(男主)

3 ページ3

次の日、朝のニュースで司の親父の事、記者会見をすることが報道された。


前もって聞いていた俺らは類の家にみんなで集まり聞くことにした。


いや、正確に言うと俺と類で類ん家にいたんだけど、
「呼んでも来ないって、わかってるから俺らが来た」
と意味のわからないことを言いながら乗り込んできた総二郎とあきら。


英徳は大講堂のモニターで中継するらしい。
そんな大パニックになってるであろう英徳に行くなんて、質問攻めにあうわかっているから行きたくない。


そして、昼、司の記者会見が始まった。


『事実上、司さんが道明寺財閥を継がれるという形になるわけですね？』


司『はい』


『高校を卒業と同時に渡米されるわけですか？』


司『そのつもりです』


『お父様の容態は小康状態ということですが』


俺らはただ静かにその生中継を見ていた。


他人事ではないし、これから忙しくなることにため息がでた。もうすぐ卒業だったのに。


そっか、司は4年NYか。
突然だったけど、遅いか早いかの問題だ。
司は何があっても一緒にいたダチだしバカなことを知ってるから、こういうのを見ると本当に財閥の息子だよなってしみじみ思う。


『以前噂になったお嬢さんがいらっしゃいましたよね？』


司『はい』


『その方はどうされるのでしょうか？
まさか、行く前に結婚ということに？』


司『4年後、必ず迎えに行きます』


総「わーお。言ってくれるじゃん」


うへー、聞いてるこっちが照れるぐらいだわ。


「あーあ、明日は牧野ん家マスコミだらけだな」


類「でも、司らしくていいよね」


「そうだな」


総「しっかし今頃、学園は大騒ぎだろうな」


卒業までに流れるであろう、目まぐるしい日々を思い気を引き締めなきゃなと感じた。

4→←2

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す