【花より男子】花沢類の幼馴染 12(男主)

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総二郎said


総「類、いいか。落ち着け。冷静に」


類「うん」


総「おまえ以外の人間が隣にいんの忘れんな。
そんで、他のことを絶対考えるな」


類「わかってるよ。うるさいな」


ギュン


総「カーレースじゃねぇんだぞ‼」


類「……うるさいな」


総「だーーっ‼やっぱおまえ車の運転向いてねーっ」


類に運転させたのが間違いだったぜッ。


類「……」


総「ちゃんと教習所通ったのかよッ。
あのマークは何だと思う⁉」


類「兄弟のマーク」


総「そう兄弟‼仲良しマーク。じゃねーよ‼通学路だーーっ」


類「うるさい。声がでかい」


総「おまえのせいだ、コラッ‼」


類「ふっ」


総「……何笑ってんだよ」


類「運転楽しい」


総「やべえ。死ぬ」


シートベルトにしがみつきながら、変にカーブするたびに心臓が縮んだ。


いろんな意味で疲れ果てた時、見知った奴が見えた。


総「お、ちょ、類止めろ」


ギャギャッ


総「おまえ、ふつーに止まらんねーのかッ」


急ブレーキすぎて車体が浮いたぞ⁉
「よ、よお」と声をかけた人物はA。
目の前で止まった車に目を見開いたAは、運転している類を見てまた驚いたように口を開いた。


「うわっ、びっくりした…って、類が運転してんのか⁉」


類「免許とった」


「は⁉ いつの間に⁉
ちゃんと教習所かよったのか⁉」


類「なんでみんな同じこと聞くんだ」


総「A、今暇か？」


「ああ、類ん家向かおうとして…」


総「よし乗れ」


ぐいっと引っ張られ後部座席に押し込む。


「いやいや総二郎、顔色悪いけど大丈夫か？」


人の心配より自分の心配しろ


総「シートベルトしろ」


「え？後ろの座席でも」


がくん。グン


「……え？」


ゴオオオッ


「ウワァーーーーッ」


総「Aがいりゃあ普通に運転すると思った俺がバカだった！！！」


「ふざけんなっ！！！どこ行くんだよ、類⁉」


類「天国みたいに楽しいとこ」


「「シャレになんねーっ」」

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