慧眼と金塊 5

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『＿＿＿＿は？』


ボタボタと流れ落ちていく血

神経のせいかピチッと小さく地面で動く
切り離された腕






「始まったばかりだぞ」


『っ！』


直ぐに腕でガードするが
そのまま吹っ飛ばされる



『ｸｿ』


直ぐに体制を立て直す



『腕1本でトントンなんだよッ！』


体制を整え加茂と一定の距離を取る



加茂憲倫の術式はハッキリ言って良く分からん
宙に浮いてるし手や足を使わずして人を吹っ飛ばす

そういや何個も術式を持っていると言っていたが・・・




本来人間1人に刻まれる術式は‘’1つ‘’である

言い方を変えよう
人間1人に刻まれる‘’主軸‘’となる術式は
‘’1つ‘’である


私の場合主軸となっているのは伊弉諾である
菊理媛神は伊弉諾からの派生となる
天照大神は反転術式の応用、術式反転である




(そういや、、なんであいつ私の腕を吹っ飛ばす時
‘’触ったんだ‘’？)



今、吹っ飛ばした時は触られなかった



(押し・・出されたような・・・)



ここで1つの仮説が考えられる





(・・・タイミングは、多分1度だけ)


血で汚れた砂利を掴み加茂に向かって走る



『イッ、ザナギッ！！！』


正直右腕を飛ばされ術式が展開できるかは賭けであった





しかし

私の気持ちに応えるかのように地面が動き出す



「地面を変えてきたか」




そういって地面から離れ
宙高く飛ぶ加茂









‘’かかった‘’

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