前回までのお話 ページ1
――練Aは、煌帝国の先代皇帝である、白徳皇帝と玉艶との間に生まれた、末の娘である。
彼女が5歳のころ……、9年前までは第二皇女であった。
しかし父と長兄 ・白雄、次兄・白蓮の死によって、国での彼女の立場は変わった。
新しく玉座に就いたのは、白徳の弟……紅徳。
母親である玉艶が彼と再婚したことで、Aも紅徳皇帝の養女となり、その日から煌帝国の「第九皇女」となった。
家族が亡くなり、悲しむ彼女を励ましたのは、紅徳新皇帝の息子。
……従兄であり、「第一皇子」となっていた、練紅炎であった。
そんなAの幼いころからの願いは、炎にぃのため。
「炎にぃの目指す世界造りの手伝いをする」
魔導士であった彼女は、迷宮は攻略できない。
「武」が弱いならば「文」で勝負する。 ……彼女は、内政を覚える道を選んだ。
14歳となったAは練家随一の策士と謳われる紅明の下で、政治の手伝いをするようになっていた。
そんなおり、白徳皇帝時代に版図に加わった北東郡の官僚が、不正を働いている、という情報が禁城に届いた。
バルバッド攻略の準備のために身動きが取れない紅明の代わりに、現地へと派遣されることなったのがAと、紅炎と同じく従兄でもあり、今は義兄でもある、練紅覇であった。
二人は北東郡に赴き、関所の責任者である蝶凌(ちょうりょう)と話しをする機会を得た。
そして、北東郡の不正の理由を知った。
北東郡は、前年の冬から、大雪に見舞われていた。……そのため、今年の作物が育ちそうにない。作物が育たない以上税も払えない、民の生活も安定しない。
北東郡の不正は、民を思うからこそ、蝶凌が苦肉の策で行った者であった。
そこで、降り積もった雪をどうにかできないか……。
そう考え、紅覇や紅明の助言を得たことで、別の場所に転送魔法で雪を転送することに決めた。
そして、禁城に戻り、雪の移送先に、北西内陸部の『西夏郡(せいかぐん)』がふさわしいと目星をつけた。
――同時に。
一番年の近い義理の姉、紅玉が、Aの部屋を訪れた。
果して、紅玉の真意とは?
そして、北東郡のことは無事に決着がつくのか……!?
北東郡編。――いよいよ佳境へ。
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一花(プロフ) - キャンディさん» コメント有難うございます。亀更新の上、返信まで遅くなり、申し訳ありません(汗) 面白いと言ってくださり嬉しいです。この作品は、連載作品の中で恐らく一番、趣味全開で書いてます。更新頻度が都合で減ってますが、宜しければ今後もお付き合い下さると幸せです! (2014年10月5日 13時) (レス) id: efaaeba1ca (このIDを非表示/違反報告)
キャンディ - とても面白い話ですね!!楽しく読ましてもらっています。これからも更新頑張ってください!応援しています!! (2014年9月23日 14時) (レス) id: 5d912ff5a3 (このIDを非表示/違反報告)
一花(プロフ) - グーミリアさん» ありがとうございます! なんだか、書いていると話の堂々巡りをしている気もしますが(汗) 楽しんでいただけるように、お話も少しずつ、前に進めますので、これからも宜しくお願い致します!(^-^) (2014年9月14日 18時) (レス) id: efaaeba1ca (このIDを非表示/違反報告)
グーミリア - はい!とっても楽しみにしています! (2014年9月11日 21時) (レス) id: 9d3eb75538 (このIDを非表示/違反報告)
一花(プロフ) - グーミリアさん» コメント有難うございます! 作品を良いと仰ってくださり、感謝します。そして……更新滞っていてすみません(滝汗) オフの諸事情で、更新頻度が減ってますが、途中放棄はしませんので! 今までより、頻度はぐっと下がりますが続けますので、よろしくお願いします! (2014年8月31日 12時) (レス) id: efaaeba1ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:一花 | 作成日時:2014年7月25日 20時