256話です ページ33
「もしかして最近多発しているひったくり事件と何か関係があるのでしょうか？」
ふと頭を過るはここ最近並盛町内で老若男女問わず背後から鞄を取られるという被害が多発している事件だ。聞いてみると恭弥さんは何も言わずに笑う。
「そうだね。けど犯人の目星はついてるから心配ないよ」
後は捕まえるだけ。だなんて楽しそうに笑う恭弥さん。イキイキとしているようにみえた。
「さてショバ代回収は終わったけどこの後時間大丈夫だよね？」
「え、えぇ」
「もうちょっと付き合ってよ」
「と言いますと？」
恭弥さんはニヤリと笑うだけで何も言わなかった。
＊＊＊
「あの恭弥さん？」
私と恭弥さんがやってきたのは神社の本堂に通じる石階段の手前だった。鼻歌でも歌いそうなぐらいご機嫌な恭弥さんは目の前に広がる光景に口角をあげている。
それは見知らぬ男性達の群れ。少数ではなく多数である。
「今から穴場スポットに行こうと思ってたんだけど……まあいいや」
暇だったし。なんて呟く恭弥さんはトンファーを片手だけに出す。そして私をみると「しっかりついてきなよ」と言って群れに突っ込んでいった。
しっかりついてこいって…
「ちょっ恭弥さん！！！」
「あれ……ユキ？どうしたの？こんなところで」
慌てて追おうとする私に誰かが声をかけてきた。ふと振り返れば綾がいた。
「綾」
一人立ち尽くす私を不思議に思ったのだろう。綾はキョトンとした。
「兄さんは？一緒じゃないの？」
私は何も言わずに神社を指差す。綾は指をさした方を見て何かを察したのだろう。呆れたように息を吐いた。
「兄さん、あの群れに突っ込んで行ったんだね」
「ええ」
「全く兄さんは。ユキを置き去りにするなんて！」
「いえ。しっかりついてこいと言われました」
「へ？」
「ですからしっかりついてこいと言われました」
同じ言葉を繰り返すと綾はふぅんと行った後、少し首を傾げる。
「えっと……じゃあなんでここにいるの、かな？」
「あの人の群れに私も突っ込めと！？？」
「うん。だって兄さんについてこいと言われたんでしょ？なら死ぬ気でついていかなくちゃ！！」
「貴女は馬鹿なんですか」
「ばっ……」
「考えて見てください。私は一度も殴る蹴るなどの喧嘩なんてしたことないんです。そんな弱輩者の私がいかにも不良って感じの彼らに勝てるとお思いですか？」
「そう言われるとそうかも…」
うーんと唸った後、綾は何か閃いたのかそうだと手を打った。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
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革ベルト
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夜野兎(プロフ) - あーさん» まじですか笑笑。なんとなくで思いついたものを詰め込んでみたらこうなりました！！コメントありがとうございます！！ (2017年11月23日 15時) (
レス) id: e61c8df72f (このIDを非表示/違反報告)
あー - 表紙絵がうけますwww (2017年11月23日 10時) (レス) id: 39cc4c9138 (このIDを非表示/違反報告)
夜野兎(プロフ) - にゃーさんさん» ありがとうございます！！更新頑張ります！！ (2017年11月12日 9時) (レス) id: e61c8df72f (このIDを非表示/違反報告)
にゃーさん - 面白いです。
更新頑張ってください。 (2017年11月12日 1時) (携帯から) (レス) id: bef68917c1 (このIDを非表示/違反報告)
夜野兎(プロフ) - 扇華→さん» コメントありがとうございます！！頑張って更新したいと思います！！ (2017年11月9日 8時) (レス) id: e61c8df72f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜野兎 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hovel/AKOwww1
作成日時：2017年11月9日 0時
