257話です ページ34
「なら私がユキを守ればいいじゃん！！」
「……は？」
何を言っているのだろうこの子は。さっきの話を聞いていなかったのだろうか。
眉を寄せる私に対し、そうだ。それがいいと何やら自己解決する綾。そして彼女はニヤァっと嫌な笑みを浮かべ……
「そうと決まれば、ユキ！！」
「…はい」
「行こう！兄さんのところへ！！」
そう綾は私の両手を掴んで目を爛々とさせた。そんな彼女に私はジトっとした視線を向ける。
「綾、私の話聞いていましたが？綾一人ならなんとかなるかもですが今回は
「もっちろん！ユキ一人ぐらい守りきれるよ！！そ、れ、に、！」
ぴっと彼女が階段の上を指す。そちらを見ればツナがいた。
「つ、ツナ？」
どうしてここに、と思う反面、まさかと嫌な予感が頭に過る。
「そのまさかだろうね。全く弟君ってば警戒心なさすぎ。そんなんだからお金引ったくられちゃうんだよぉ」
「……ほんとその通り過ぎて言葉もありません」
「んで。どーする？行く？行かない？」
「そんなの。もう行くしかないでしょ！！」
もうこうなったらヤケだ。さすがに大切な家族であるツナを一人で行かせるわけには行かない。
はあっと溜息をつく私に綾はそうこなくっちゃと笑った。
「よし！！じゃあ行こうか！！！」
階段を一緒に駆け上がること数分、ようやく鳥居が見えてきた。ホッとしたのも束の間、ここで恭弥さんとツナが高校生に囲まれていることに気付く。
「たかが中坊二人だ！一気に仕掛けろ！！」
更に気付いたことがある。ツナが死ぬ気モードだったのだ。いつの間に、と思うと同時に男の叫ぶ声が聞こえた。
今叫んだ男をよく見れば海に行った時に会ったライフセイバーの先輩だった。あの時感じた嫌な予感はこのことをさしていたのか。納得すると同時に嫌悪感が湧く。
顔を顰める私に綾は下衆だなと吐き捨てた。その目はいつにも増して鋭い。
「海での出来事に飽き足らずこんなことしてるなんて……」
「本当ですね」
「……よし。弟君！！助太刀するよ！！」
「10代目！！」
「助っ人とーじょー」
ふと隣から綾以外の声が聞こえた。そちらを見ればダイナマイトを両手に持つ獄寺さんとバットを持つ山本さんがいる。
「あ、あっれーー！！山本君に獄寺君！どうしてここに？」
「どうもこうもあるか！！10代目のピンチとくりゃ助けないわけには行かねぇ！！」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
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夜野兎(プロフ) - あーさん» まじですか笑笑。なんとなくで思いついたものを詰め込んでみたらこうなりました！！コメントありがとうございます！！ (2017年11月23日 15時) (
レス) id: e61c8df72f (このIDを非表示/違反報告)
あー - 表紙絵がうけますwww (2017年11月23日 10時) (レス) id: 39cc4c9138 (このIDを非表示/違反報告)
夜野兎(プロフ) - にゃーさんさん» ありがとうございます！！更新頑張ります！！ (2017年11月12日 9時) (レス) id: e61c8df72f (このIDを非表示/違反報告)
にゃーさん - 面白いです。
更新頑張ってください。 (2017年11月12日 1時) (携帯から) (レス) id: bef68917c1 (このIDを非表示/違反報告)
夜野兎(プロフ) - 扇華→さん» コメントありがとうございます！！頑張って更新したいと思います！！ (2017年11月9日 8時) (レス) id: e61c8df72f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜野兎 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hovel/AKOwww1
作成日時：2017年11月9日 0時
