昔から好き。

12話 ページ13

試合も終わり、稲実のお見送り。


鳴「夏！それじゃまた本戦でな？ 早く一也と仲直りしなよ？ じゃないと稲実に転校だからね！」


夏「うん。 鳴、ありがとね笑 稲実は応援できないけど鳴のこと応援してるから！」


鳴「いい笑顔！ちゃんと笑ってろよー！じゃ」


ほんとにありがとう。








御幸side


倉持「おい、いーのか？あんなラブラブなとこ見せつけられて。笑 ヒャハ！」


御幸「あれは昔から。 倉持、夏のあの笑顔って鳴の前でしか出ないんだよ。 知ってた？俺といるときはあんな顔しねぇんだよな。」


倉持「御幸って野球以外鈍感なのか？」


御幸「は？なんだよそれ。」


亮「俺もそこを見誤ったよ。 まさか御幸が鈍感だったとは笑 」


御幸「亮さん。」


亮「どうでもいいけどさ、ちゃんと見ててやらないと変な方向行くよ？ 結構純粋バカだったから」


倉持「ヒャハ！亮さんそれ褒めてるんすか？笑」


鈍感って鈍いってコトか？

俺かなり敏感だと思うんだけど？


亮「試合に集中してくれるならもうどっちでもいいけどね。笑 倉持、T付き合ってよ」


倉持「はい！」


2人は室内に向かって行った。



鳴「一也ー！今年も負けないからね！」

御幸「こっちもだよ。去年のリベンジはさせてもらうからさ」

鳴「はは。絶対させない。笑 それと夏のことイジメないでよ？ 」

御幸「イジメって、、、俺が？ そんなことしねぇよ。」

鳴「守ってやってよ。放置して他の男に取られたら許さないから！じゃ、またな」


俺じゃねーだろ。
鳴と話してる時のあいつの笑顔が好きなんだよ。

鳴にしか見せないあの笑顔は俺の前では決して見せてくれない。


夏はきっと鳴のことが好きなんだろう。

そのことに気づいてるのかわからねーけど。

13話→←11話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す