留年組のキスシーンとその先【朔間零】 (ページ4)

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ゆっくり距離を取る。立ち上がろうとしたら開けたシャツが肩から地面に落ちた。上半身裸の状態で自分の身体を眺める。

「これでグラビア撮られたら炎上だな俺。」

腹に肋に胸。赤だったり紫だったり。痣のようなものまであるキスマーク。

たぶん自分じゃ見えない背中にもあるんだろう。

「もう１８なんだから、清純キャラやめれば？」
「遠回しに清純じゃねぇって言いたいの？」
「そこまでは言ってないけど。」

じっと眺められる。

「清純じゃなくなったのお前のせいじゃね？」

煽ったら襲うぞと笑われた。

落ちたシャツを拾ってボタンを掛ける。

やっぱ隠れねぇなぁって思いながら二個だけボタンを開ける。

「ムカつくからお前にもつけていい？」

なんとなくそう言うと。

「どこに。」

そう返された。

「どこにしよ。」

乗られてばっかりだから、逆に零を押し倒してシャツを捲りあげると、日差し浴びないくせに意外と鍛えててムカついた。

少し体に触れて考える。

「やっぱ首？」
「好きなだけ付ければいいじゃん。」
「……首だとうまくできなかったら恥ずかしいから練習するわ。」

平らな腹に唇を寄せて少し吸う。

「くすぐったいんだけど。」

離れて、痕付いた？って見せると、１０分で消えるわって馬鹿にされた。

「こうすんだよ。」

せっかく立ち上がったのにまた冷たい床の上。狙ってたみたいにされるキスは相変わらずバカくそ上手くて。俺に手を出すまでに何人の女を抱いてきたんだろうかと考える。

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