◇休日は4 ページ24
家に帰ってから、赤○と一緒に夕飯を食べた。
「笹本さん、緑間のことすごい意識していたね」
「あ、やっぱりわかった?バレバレだよね」
「緑間見たときに真っ赤になって急に帰ったから…」
「それはわたしも驚いた。ごめんごめん!って言ったけど顔真っ赤だった」
「相当意識してるね」
「しんのすけ気づくかな?」
「いや…緑間は鈍いからな…」
赤○とこういう会話ができるのが、少し嬉しかった。
…赤○が婚約者になってから、赤○とこんなに親しく話せて、嬉しい。
そして、赤○もニコニコしていた。
「…?赤○?なんでニコニコしてるの?」
「…父さんと食べる時は、最低限の会話だし、距離も遠かったから…なんだか、こんなに楽しく食事ができるのが、嬉しくてね。とても新鮮なんだ」
…言われたこちらの方が恥ずかしい。
赤○は無自覚なのか、さらっと恥ずかしいことを言ってる気がする。
「…そっか、じゃあこれからずっと一緒にご飯食べようか?」
「!!ああ…嬉しい、ありがとう」
くっ…赤○の笑顔がまぶしすぎ…!!
…かわいい…かも。
「そういえば」
「ん?」
「お願いがあるんだ」
「なに?」
「そろそろテストだろう?」
「?うん」
「勉強を教えて欲しいんだ」
「赤○1位だから問題ないじゃん…」
「俺じゃなくて、その………………
青○と黄○がひどくてな、黒子も理系の教科が怪しいから、手伝ってくれないか…?」
「…?いいけど…赤○って、そーゆーの厳しそうだよね、自分でやれ!甘えるな!って感じだと思ってた」
「本当はその方が楽なんだが」
「否定はしないのね」
「…補習の日が、試合の日と重なってるんだ…」
…あ。
「それはまずい」
「だろ?だから…頼む、この通りだ」
「…うん、わかった!じゃあやろう!」
「!ありがとう、助かるよ」
「あと秋もいい?あいつもいっつもテスト前私のところ来るから一気に片付ける」
「片付けるって…すごい表現だな」
「でもわたしそんな賢くないよ?」
そう。赤○やしんのすけは1位とか2位とかすごいけど、わたしはそこまで賢くないし、普通だ。
「苦手科目はある?」
「ん?特には…」
「その時点ですごいじゃないか。それに、20位以内だろ?賢いよ」
1位に言われると、微妙だが、でも赤○が言ってくれるのは嬉しかった。
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作者名:椛 | 作成日時:2018年9月24日 22時