◇休日は3 ページ23
試合はもう始まっていた。
ダイが軽々シュートをしたり、テツが影薄くてもボールを瞬時に回してるところとか、むーみんのダンクとか、しんのすけの100パーセント決めるシュートとか。
でもその中で、
赤○はドリブルしてボールを回していて、綺麗な放物線が描くようにシュートした。
「綺麗…」
その一言だった。
選手全員すごいし、練習相手を圧倒している。
けど、赤○はただ、凄いってだけじゃないように感じた。
…赤○は綺麗だ。
「…すっごい綺麗だね！」
秋もそう言った。
「そ、そうだね！すごいね！」
「ね！！緑間くんだっけ…？すっごい綺麗なシュート…！！！！」
あ、緑間くんのことだった…。
…ん？
「秋…？」
「な、なに…？」
「ほれた？」
「はあっ！？ほ、惚れてない！かっこいいと思ったんですぅ〜」
べーっ！って舌を出して言う秋は子供だ。
…かっこいいって、自分で言ってるじゃん。
試合は帝光が圧勝した。
「やあ、来てくれてありがとう」
「うん、お誘いありがとう！」
赤○は…かなり汗かいてる。
…汗も爽やかに見える。…赤○、本当に綺麗。
「あーー！Aっち！俺の活躍みてくれた！？！？！？」
「オウァッ！？びっくりしたやめてよきーくん
あと途中から来たからわからない…ごめんね」
「ショックっす(´･ω･｀)」
うっ…犬みたいっていうか、もう犬…！！
かわいい…！！！！！
「ま、またみにくるよ」
「ほんとっすか！？じゃあその時は俺の活躍見逃さないでね！」
「うん、楽しみにしてるよ！」
「…それよりA、女子の驚き方じゃねーな」
「テツとおんなじこと言うのやめてくれる」
「わりわり！」
ダイもむーみんも、ももちゃんもきて、そして…
秋の気になってるしんのすけもきた。
「…？桜、お前の隣にいるのは…」
そしてしんのすけが一番に気づく。
「わたしの友達の秋！」
「よ、よろしくお願いします笹本秋です…っ！」
さっきまではしゃいでた秋は別人のよう。
顔が真っ赤だ。
「俺は緑間真太郎なのだよ、よろしく」
「はっいっ…！」
「肺…？肺の具合がどうかしたのか？」
しんのすけ、天然すぎない…？
「い、いや！別に！」
「そういえば顔が真っ赤だぞ、肺の調子が悪いのか？……肺より熱な気がするが…」
「あっそっ、そうかもしれない…！じゃあわたし達帰るね！！！！」
「え、？！ちょ、ちょっと！！」
わたしは秋に引っ張られて帰った。
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作者名：椛 | 作成日時：2018年9月24日 22時
