赤○くんは、王子様で【赤/司征十郎】 (ページ14)

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◇昨日とは違う4 ページ14

「…ごほっ、げほっ…」

「A大丈夫？ごめんね、急に」

「いや…」

友達は私の背中をさすってくれている。本当に優しい友達だ。

「…いや、あの、…なんで赤○くん？」

「Aの言った通りの人って、赤○くんじゃん！かっこいい、優しい、スポーツできる。それに、赤○くんってかっこいい！ってみんなに言われてるけど、可愛い顔もしてるし！」

…たしかに。

…いや、たしかにじゃない！！！！何納得してるんだ！！！

「赤○くんにしたら？」

「いやいやいやいやいや！ちょっとタンマ」

「えーーーー？」

そういって友達はニヤニヤしている。

や、やめて…変に意識しちゃうから！！！！！！！

そしたらクラスの男子が

「そろそろ席替えしない？」

って言い始めた。

そしたらクラスのみんなは、さんせー！！！っていってくじ引きを始めた。

「赤○くんが生徒会でいないよ？」

「あーーー…じゃあ申し訳ないけど、余り物でいっか」

「赤○くんかわいそうじゃない！」

「でも誰かが引いた方がちょっと嫌じゃない？」

「それもそうだな…」

こうして赤○がいないままくじ引きをした。

…できれば今の席から移動したくなかった。

…一番後ろの窓側。最高にポカポカで気持ちいいのに…！！！！

くじを引いて番号を確認。すると

…なんと今の席の場所ではないか…！！！

嬉しくていよっしゃーーーーー！！！って叫びたくなった。

…が。

「じゃあ出席とるぞー」

…うそ…

「隣だな、よろしく」

…私の隣になったのは赤○だった。

赤○は優しく私に微笑んだ。

…なんで漫画みたいな展開に！？！？

私の前の席は私の友達だった。

「やったね！！！！隣！！！」

「は…！？いや、別に…！！」

「恋に励んでね！！！！！」

友達はとても楽しそうだった。…ニヤニヤしてた。