summer-4 ページ5
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「お待たせしました。冷めないうちにどうぞ」
松 本さんがお代わりを持ってきてくれた。
うわっ。うっま。
「それで、ここを紹介されたってわけね。
あのさ、相 葉さん。あなたさ、いい人なのよね。
そういう人は思念を拾いやすい。おまけに開けっぴろげで無防備だしね。
あなたの近くに、すごく思い詰めた人がいたんじゃない？」
「思いつめた・・・い、いた、いました！」
そうだ、思い出した。
そんな事になる少し前、会社が倒産して頭を抱えている友人と飲み、たくさん話をきいてやったんだ。
「思い当たる事があるんですね。」
コクコクとうなずく。
「多分・・その人にもらったんだと思うよ。」
「！」
声も出なかった。
友人は「ありがとう。気持ちがすっきりした」なんて言ってたけど、
なんだよ。俺に憑けて行ったのか！
「そういう事ね。それとさ、なんかお守り、持ってた方がいいよ。」
「お守り？」
「うん。普通のヒトの思念だけなら、強いパワーはないのよ。
あなたに悪さしてたのは、その人の思いを背負った時にくっついてきた別の思念なの。
思念でわかりにくければ悪意？そこら中に転がっているのが固まって強くなるんだ。
で、よく、人につく。」
「はあ、なるほど。」
「Ｊ、コーヒー。」
「カズ。飲みすぎ。もう空っぽ。」
「ちぇ。」
カズさんはずっと手にしていた煙草に火をつけた。
そっか。俺が食べ終わるの待ってたんだ・・・
「一度くっつけると、なんていうか、通路が出来ちゃってまた拾いやすくなるの。
だからさ、お守りを持っててほしい訳。
なんでもいいのよ。厄除けでも交通安全でも、受験合格、安産でもいいの。
ちゃんと力があるんだよ？お守りって。」
俺はまたコクコクとうなずく。
ピロピロピロン
スマホが鳴って、二 宮さんは煙草を消してスマホをつかんだ。
「Ｊ、18時にオキャクサン。」
「え？１日に２人？寝不足なんだろ？」
「俺、ちょっと眠るから時間きたら起こしてよ。」
「仕事だから無理。自分で起きろ。」
「けち。じゃね、相 葉さん。」
「お世話になりました。あの、お支払いを・・・」
「あ、ありがとうございます。はい、確かに。
じゃあ、相 葉さん。気を付けてお帰りください。」
松 本さんが玄関まで送ってくれた。
「お守りは、ちゃんと持ってくださいね。カズが言うからには大事な事だと思いますんで。」
「ありがとうございます。」
「それじゃ、また。」
それが二 宮さんとの出会いだった
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ねこにゃん(プロフ) - orangeさん» ご挨拶いただきありがとうございますm(_ _)mなんだかんだでずるずる長くなってしまってます。どうぞ最後までお付き合いくださいね♪ (2019年9月5日 0時) (
レス) id: 4b03694919 (このIDを非表示/違反報告)
orange(プロフ) - 後れ馳せながら独立シリーズ？化おめでとうございます(*^^*)なんだかんだ大切にされる愛されカズちゃんのお仕事や能力や過去とか気になってしまいますねo(*ﾟ∀ﾟ*)o (2019年9月4日 22時) (レス) id: ec0a1d16c2 (このIDを非表示/違反報告)
ねこにゃん(プロフ) - orangeさん» こちらこそ、読んでいただいてありがとうございます！面白いと言ってもらえて嬉しくてたまりません。まだまだ暑さは続くようですので、orange さんもどうぞご自愛くださいね。コメントありがとうございましたm(_ _)m (2019年8月14日 0時) (レス) id: 4b03694919 (このIDを非表示/違反報告)
orange(プロフ) - こんにちは暑い中更新ありがとうございます！(^^)summerとても面白くて引き込まれてしまいます(*^^*) (2019年8月13日 21時) (レス) id: ec0a1d16c2 (このIDを非表示/違反報告)
ちえさん(プロフ) - ちずるさん» 毎日暑いですね〜。ちずるさんも暑さには気をつけてくださいね。若い二人。書いていてとても楽しかったです。コメントありがとうございました♪ (2019年8月2日 8時) (レス) id: d02d1a736e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちえさん＆ねこにゃん | 作成日時：2019年7月9日 15時
