summer-3 ページ4
「ねえ、焦げてる。」
「文句いうなら食べなくていいんですけど。」
「事実をいっただけ。旨いよ、もちろん。
ほら、相 葉さんのお皿空っぽ。」
「ほんとだ。相 葉さん、もう少し召し上がりますか？」
「あ。いえ。あの・・・」
もごもご言ってる間にお皿を手に松 本さんはキッチンへ消えた。
「美味しいでしょ？このパン。じゅんくんのお手製なんだ。」
「えー！手作り！？すっごく美味しいです。」
「相 葉さーん。ジャムも食べてみられます？」
「え？」
「食べてみてよ。Ｊの手作りだから。」
「えー！はい、食べます〜」
「ぜ〜んぶ美味いよ。彼、料理人だもん。
ねえ、コーヒーお代わり。」
お手製のパンとジャムだなんて、すっごい幸せ。
わくわくしながら待っていると、食べ終わった二 宮さんが煙草を手に取った。
「ねえ。なんでこうなったのか、自分でわかってる？」
「俺が・・・自分で、ですか？」
「そ。いつから始まったの？」
俺は二 宮さんに促されて、ここ一月ほどに起きたいろんな事を話し出した。
ーーーーーーーーーーーー
一番最初は・・・１か月くらい前になるのかな。
俺は吐き気と微熱と食欲不振と不眠になやまされていた。
どの症状もそれほどひどくはないので仕事には行っていたんだけど、
だんだんとそれは体に積み重なっていき、営業職で外回り大好きの俺が、
溜まっていた事務仕事を中心にするくらい疲れていた。
「おい、相 葉。大丈夫か？」
顔色が悪くなり、ふらふらしている俺に岡田さんが声をかけてきた。
「顔が青いぞ？病院には行ったのか？」
「はあ。別に異常はないって薬を出してくれたんですけど、あんま効かなくて。」
そんな俺の様子を岡田さんはやけにじろじろ見て、
「それってさ。もしかしたら霊障じゃないか。
最近読んだ小説に出てきた、お化け憑きの風貌にそっくりだぜ？」
「ちょ、止めてくださいよ！岡田さんが言うと洒落にならないんですから。」
岡田さんっていうのは営業部の先輩。
茶目っ気のある気さくでいい先輩なんだけど、見えるって評判のヒトでもある。
そっちの知り合いもいるから、行く気になったら紹介するよと言われたけど、
墓参りとかお化け屋敷とか行ってないから、関係ないやって思ってた。
でも、体調は戻らなくて、身体もどんどん重くなる。病院の薬は全く効果がない。
清水の舞台から飛び降りる様な気持ちで岡田さんにお願いし、知り合いさんに連絡を取ってもらった。
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ねこにゃん(プロフ) - orangeさん» ご挨拶いただきありがとうございますm(_ _)mなんだかんだでずるずる長くなってしまってます。どうぞ最後までお付き合いくださいね♪ (2019年9月5日 0時) (
レス) id: 4b03694919 (このIDを非表示/違反報告)
orange(プロフ) - 後れ馳せながら独立シリーズ？化おめでとうございます(*^^*)なんだかんだ大切にされる愛されカズちゃんのお仕事や能力や過去とか気になってしまいますねo(*ﾟ∀ﾟ*)o (2019年9月4日 22時) (レス) id: ec0a1d16c2 (このIDを非表示/違反報告)
ねこにゃん(プロフ) - orangeさん» こちらこそ、読んでいただいてありがとうございます！面白いと言ってもらえて嬉しくてたまりません。まだまだ暑さは続くようですので、orange さんもどうぞご自愛くださいね。コメントありがとうございましたm(_ _)m (2019年8月14日 0時) (レス) id: 4b03694919 (このIDを非表示/違反報告)
orange(プロフ) - こんにちは暑い中更新ありがとうございます！(^^)summerとても面白くて引き込まれてしまいます(*^^*) (2019年8月13日 21時) (レス) id: ec0a1d16c2 (このIDを非表示/違反報告)
ちえさん(プロフ) - ちずるさん» 毎日暑いですね〜。ちずるさんも暑さには気をつけてくださいね。若い二人。書いていてとても楽しかったです。コメントありがとうございました♪ (2019年8月2日 8時) (レス) id: d02d1a736e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちえさん＆ねこにゃん | 作成日時：2019年7月9日 15時
