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第45夜 ページ2

みんなが声をかける中、モルジアナはまだ迷っているようで、領主様の方を見た


「なんでそんな奴気にかけるんだよ!?」

アリババが驚いて叫ぶ

「置いてっちまえば自由になれるのに...今までそいつに散々、嫌なことされてきたんだろ!!?」




...置いていけば


...見殺しにすれば、自由になるのに。




そんなこと、分かってるのにね。






この場所にいる人の中で私だけがあの子の気持ちを、理解出来ている。

幼い頃から植え付けられてしまった、恐怖、

たとえ自分の能力がその人より勝っていたとしても、『従わないといけない』という思いは薄れることはないのだ。






じゃあ、誰が あのこ を助けるの...?









モルジアナは、領主様に手を伸ばす





その時、





モルジアナの前に勢いよく大きな影が現れた




それは初め一緒にいた、大柄の男性だった


私の魔法で、キズはもう癒えているがやはりまだつらそうにしている




モルジアナは戸惑いながら声をかける


「ゴルダスっ...。


どいて、ゴルダス。領主様が.....」




ゴルダスは喉に手を当て、少し息を吐き、声を絞り出した


「こ.....こんな男を...外に出しては....ならない...」




モルジアナは目を見開く

「 ゴルダス...あなた、しゃべれたの.....」



ゴルダスは、ゆっくり、絞り出しながら話し出した






その中、私は考える






この会話は、彼女を救ってくれるのか...




こんな会話があったなら、誰かにこんなことを言って貰えたなら、私は救われるのか...







ゴルダスは言う



故郷(くに)へ帰れ...モルジアナ。



それがおれのさいごの...





のぞみ...」





そして、モルジアナに近づき、剣を振り上げ...







ガキィィン




鎖を壊した









ゴルダスはくるりと方向を変え、振り返らずに、領主様を連れて扉に向かって歩いていった









モルジアナは呆然として、動かない




.....モルジアナ


私はなんとも言えない気持ちになり、




魔法陣から出てモルジアナのそばに向かった






何も言えずゆっくりとモルジアナの手を握る


モルジアナはやっと気づいたようで、驚きながら、こちらを見た



私はモルジアナに微笑みかけ、手を引っ張る



そして、私達は一緒に魔法陣まで走っていった。







私たちがもどると、アモンさんは言った


「『迷宮』が崩れる...送るぞ!!」



魔法陣はゆっくると上がっていき、私たちは光の中へ消えた。

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パンの耳(プロフ) - 小冬さん» ありがとうございます!頑張ってかわいく書いてたので、そう言って貰えて嬉しいです笑頑張っていきますね!! (2019年8月5日 19時) (レス) id: 348921769e (このIDを非表示/違反報告)
パンの耳(プロフ) - Nてゃんさん» ありがとうございます!楽しんで頂けて何よりです!!続きをはやく書けるように頑張ります!! (2019年8月5日 19時) (レス) id: 348921769e (このIDを非表示/違反報告)
小冬 - 面白くて、一気に読んでしまいました!!アジーズちゃん可愛い、面白い!!これからも頑張ってください! (2019年7月23日 16時) (レス) id: b394ae1541 (このIDを非表示/違反報告)
Nてゃん(プロフ) - 一気に全部読んでしまいましたアラジンの話を探してたのですがこのお話読んで良かったですぜひ続きをよろしくお願いします!楽しみにしてますね応援してます!! (2019年6月19日 13時) (レス) id: 6afec1b512 (このIDを非表示/違反報告)
パンの耳(プロフ) - 田んぼさん» ありがとうございます!遅いですが頑張っていきます(*´∀`)♪ (2019年4月21日 22時) (レス) id: 2f7c56e7b4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:パンの耳 | 作成日時:2019年1月17日 6時

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