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−You Side−
《ちょっと、どこほっつき歩いてるわけぇ！？ 遅いんだけど！！》
液晶の着信先を見た途端、怒られるんだろうなと恐る恐る応答マークを押したけれど。
スピーカーを当てる前に鼓膜が破れるぐらいの大声を出されてしまって、キーンと耳が痛くなった。
きっと、テーブルを挟んだ向こう側にいる、英智くんにも届いたことだろう。
彼は、不思議に妖しい笑みを浮かべて凛月くんと一言二言、会話を交えていた。
「瀬名先輩、随分とAngryなようですね……」
そう、両手で両耳を塞ぎながら顰めっ面の朱桜くん。
うむむ、出来ることなら電話を代わってほしいのだけど。
《まだくまくん見つかってないとか言わないよねぇ！？》
『や、見つかりはしたんだけど……』
声のボリュームが異常に大きいせいで、スピーカーを耳に当てることができない。
おかげで、会話内容もダダ漏れである。
《ならなんでとっとと連れてこないわけ！？》
『う……』
ここは、“文句言うなら自分で連れて来いよ” と言いたいところだが、うるさすぎて言い返す気にもならない。
とりあえず自分じゃどうにもならないなと察した為、さりげなくヘルプの視線を朱桜くんへ送る。
紳士な朱桜くんなら、同じユニットのメンバーでもあるし、きっとこの状況から解放してくれるのだろう。
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綺月(プロフ) - やっばいですキュンキュンしすぎて死にそうです (2021年10月24日 22時) (
レス) @page44 id: 4b09ec865e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫水 | 作成日時：2020年7月26日 15時
