通称「反逆の女子高生」 ページ7
貴女side
「今日も怒られちゃった……。」
もっと上手くやらなきゃ、と小さく決意を零し、学生鞄をギュッと握り締めた。ポツリポツリと降る雨に、自分の象徴の【黒い傘】をさす。
いつから、だっけ。
こんなにも地味で、あの日を強調させるように黒い傘を持ち歩くようにしたのは。と、ふと目を閉じると、ピロリンと携帯が鳴る。
「あ、帝人。説得できたかな？」
親に猛反対される従弟の姿が、簡単に思い浮かび、ちらちらと授業中も携帯を見ていたのだが、どうやら、まだ承認が得られてないらしい。
……叔母さん、そういうとこ厳しいから、少し難しいかもね。
「………うん。世界１可愛い従弟の為だ。お姉ちゃんが一肌ぬいてあげようかな。」
片手で元々用意していたメッセージを帝人宛に送る。これを使って、こっちに来られればいいんだけど。
(でも、本当は来てほしくない。)
(帝人の前では、せめて、強くいたいから。それに、巻き込まれないでほしい。)
ギュッと、自然と手に力が入る。
起こるかもしれない未来に、ちかっと一人の顔が浮かんだ。胡散臭い笑顔に、達者な口に、博愛主義という最悪な三拍子。
恐らく、あの人にかかれば、私が裏切る事も予想範囲なんだろう。
だからこそ、私はそのシナリオ通りに動く。演出家にばっかり、舞台を乗っ取られるのは面白くない。
「A、こんなとこで何してるんだい？」
見つかった。
そんな浅はかな考えすら見透かされているだろう。正直に面倒な顔をして、其方を向く。
黒いファーコートの男は、ナイフを片手に特徴的な小馬鹿にする笑みを浮かべ、私の名前を呼ぶ。
「A。」
未来の池袋で遊ぶ従弟に、一言告げておこう。ファーコートの男に騙されないでね。
折原臨也さんに、騙されるな。いつか、裏切る気がないのなら。最初から頼ろうとしているのならば、私を頼ればいい。
「仕事だ。
小馬鹿にする笑みに、私は封筒を受け取る。どうせなら、この人の作り出す流れに乗っていればいい。
気楽に過ごした後、私は裏切りとも言えない裏切りを起こしてやる。
心の底から、臨也さんに嫌悪されるようになって、私を避ければいい。
平穏に生きる為、だから。
ラッキーアイテム
シズちゃんのサングラス
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もわぁ@ヒーロー(プロフ) - 木戸 凛々さん» コメントありがとうございます！お久しぶりですね、凛々さん！ご無沙汰しておりました^o^頑張るのでよろしくお願いします (2016年7月20日 11時) (
レス) id: 8abe313fb1 (このIDを非表示/違反報告)
木戸 凛々(プロフ) - うわぁぁぁ！！！お久しぶりです！！やったぁ！！またヒーローが見れるんですね！！！楽しみにしてます！！コメント遅くなり申し訳ないです！、 (2016年7月19日 20時) (レス) id: 3f020bed75 (このIDを非表示/違反報告)
ユイ - あああ！ここに新しい池袋シリーズが！ありがとうございますううう！！！ (2016年7月8日 6時) (レス) id: 687fe9952a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ネリエル＠リリス | 作成日時：2016年7月3日 20時
