通称「女子高校生」 ページ2
NO side
最近、噂になっているカラーギャングがいる。最大級の大きさを誇り、その大きさながらルールといった自由を縛るものは何一つない。
カラーギャング「ダラーズ」
固定色を持たず、そこら辺にいる。行き交う人がダラーズかもしれない。そんな不安定なグループで、ひとりの少女がいた。
通称「黒い傘」
その名の通り、漆黒の傘を持った正体不明。その行動は何でも屋のようだが、彼女は何でもというわけではないという。
今日も、彼女は黒い傘をさす。
■
貴女side
「何これ。」
高校に入って、確かまだ2、3ヶ月しか経ってない筈だった。教室に来た私の開口一番の台詞はそれで、見たものは机に書かれた罵詈雑言。
一応【学校の備品】でもある【私の机】
ふと、耳を立てれば、くすくすと馬鹿にするような笑い声が聞こえる。どうやら、また、だ。
_見てみて、棒立ちしてる。
_だっさ。私達のスペシャルなおもてなしはいかがでしたか〜?
_馬鹿にはちょうどいいよね。
女子特有の陰口に、私は溜息を吐く。なんかしたっけ、あの子達に。
(何もした覚えないし、ってか名前も知らないや。)
別に机はいい。多少の落書きで別に勉強ができなくなる訳でもない。逆に怒られるのはあっちの方だ。
そう思い、鞄から教科書を取り出そうとすれば、不意に横から鞄を強奪された。
「バーカ!あんた字も読めないわけ?消えろよ。」
クラスメイトの女子のひとりがそう言って、私をドンっと突き飛ばした。私の反応が悪かったことに苛ついてるのか、女子の力によって私は尻餅をつく。
ぶちまけられた鞄の中身。
それを手当たり次第に踏まれたり、破られたりする。典型的な少女漫画のような嫌がらせだ。
(あれ?私、手紙どこやったっけ……?)
と、ふと私宛のあの手紙がない。慌ててみると、ひとりのケバい化粧の女子が見ていた。
そして、発したその一言に、一般人相手という単語は私の脳内からとっくに消えていた。
「【正義の味方】とかクソだろ。バッカみたい。幼稚園児からやり直したらどう?今時、ヒーローとか、」
ゲラゲラと品の欠片もない笑い方に、ぷつりと糸が切れる。
ふと、途中で女子の声が止まる。それもそうだろう。私がシャーペンをその子の目玉すれすれに向けたから。
え、と小さく漏れる声。
「もう一回、言ってみてよ?多分、あんたの目玉突き刺しちゃうけど。いーち、にーの」
さん。
せーの、とふっと力をいれた腕を振り上げた。
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もわぁ@ヒーロー(プロフ) - 木戸 凛々さん» コメントありがとうございます!お久しぶりですね、凛々さん!ご無沙汰しておりました^o^頑張るのでよろしくお願いします (2016年7月20日 11時) (レス) id: 8abe313fb1 (このIDを非表示/違反報告)
木戸 凛々(プロフ) - うわぁぁぁ!!!お久しぶりです!!やったぁ!!またヒーローが見れるんですね!!!楽しみにしてます!!コメント遅くなり申し訳ないです!、 (2016年7月19日 20時) (レス) id: 3f020bed75 (このIDを非表示/違反報告)
ユイ - あああ!ここに新しい池袋シリーズが!ありがとうございますううう!!! (2016年7月8日 6時) (レス) id: 687fe9952a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ネリエル@リリス | 作成日時:2016年7月3日 20時