【文スト×暗殺教室】転校生はマフィアの潜入捜査官でした。

幹部=お兄ちゃん(爆) ページ14

「わ、Aちゃんのお弁当、美味しそ〜！」


茅野ちゃんが、私が食べて居る弁当を見て、目を耀かせて居る。


そう、此れ、中原幹部が作って呉れた弁当なのです。


悔しい事に、滅茶苦茶美味い。


あの人ホントは女性なのではないだろうか。可愛いし。絆創膏とか持ち歩いてるし。身長160糎だし・・・って、此れは云わない御約束だった。


「ねえねえ、このお弁当、もしかして自分で作ったの?」


『真逆！私料理出来ないし！』


唯一のレパートリーは卵かけ御飯だけど、部下の立原に振る舞ったら、「其れは料理とは云わねえよ！」と盛大な突っ込みを喰らったので、如何やら私は料理が出来ないらしい。


「え！?じゃあ、もしかして彼氏さんだったり・・・しないよね?」


茅野ちゃんが探りを入れる。否、私は彼氏居ない歴=年齢だ。


「茅野、風間さん困ってるじゃん」


温厚な口調で助け船を入れて呉れたのは、潮田渚君。中原幹部以上に中性的な少年だ。


『いやあ、ありがと渚君。ま、私は所詮彼氏居ない歴=年齢だからね、気にしないでよ』


「あ、うん・・・何かごめん」


此の場合って謝られるのが一番気まずいと云うことを男子は理解すべきだ←



そんな訳で少し重苦しく成った空気を破り、空気を読むことなく茅野ちゃんが私に問う。



「それで、これ誰に作って貰ったの?」



いや滅茶苦茶食い付くな茅野ちゃん！?



『え、え〜と・・・お、お兄ちゃん！』



おい私！何で今お兄ちゃんって云った！?



せめてお母さんにしろ其処は！



「え、Aちゃん、お兄ちゃん居たんだ！?」



いやいません。勢い余って口走っちゃっただけです許して。



って云うか、中原幹部本人に、私がお兄ちゃんって云ってるのバレたら、ぶっ殺されるし←


『あ、あー、うん。仕事忙しいからあんまり顔合わせないけど』


へー、と興味深げに頷く茅野ちゃんを見ながら、私は異様な罪悪感に襲われて居た。

ゴリラじゃないです乙女です→←顔面偏差値ならぶっちぎり１位

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