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番外編 付き合うまで ページ2
真顔に戻った赤司についてきて、黄瀬と逢坂が居るであろう教室の前へ辿り着く。
見えないように屈み、ドアに隠れる。
ドア越しでも声は届く。2人の会話が聞こえた。
「あの、俺、ずっと言おうと思ってたんスけど…」
「うん」
「…俺、Aっちが好きっス。
付き合って下さい!!」
少しの沈黙が流れる。
それが妙に気になった俺は隙間から覗く。
見えた光景は黄瀬が逢坂に頭を下げて、手を差し出している。所謂、プロポーズのようなポーズをとっているところ。
黄瀬の顔は見えないが、緊張しているのは伝わる。
逢坂は、
「うん。よろしく」
綺麗に笑って黄瀬の手を取った。
ガタッという男が聞こえた。
隣の、赤司からだ。
赤司からは真顔ではあるが、困惑や焦りが見て取れる。
まさかOKするとは思わなかったのだろう。
俺も驚いている。
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作者名:無月薄月 | 作成日時:2017年3月18日 16時