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「お前ら…仲良くなったのか」







幸男に、そう言われた。

他の部員さんも、なんとなく私たちの仲が悪いのは察していたらしいけど。








『中学の時のコイツは今でもイライラするくらいウザかったけど、中身はいい奴だったから』


「これでも反省してるんスよ?めっちゃ感謝してるし」








お前らが仲良くなってくれて良かったわ、と幸男は言った。

そのままバスケットボールを持ってゴール下に行ってしまった。



休憩時間、2人きりではないのに2人きりのような空間でも、まだ少し気まづかったり。








「あ、Aっち!連絡先交換しよ!」


『グループから追加しといていいよ』


「了解っス」








キセキの世代のみんなのグループとか、帝光中バスケ部のグループとか、今は海常バスケ部のグループもある。

キセキの世代の中で、私は唯一黄瀬くんの連絡先だけ持っていない。それほど仲が悪かったからだ。








「Aっちの連絡先…なんか変な感じっスわ」


『グループでさ、黄瀬くんが発言した時だけ私発言しなかったもん』


「それ俺もっス!みんなに気遣わせてたっスよね」


『今思えばめっちゃ申し訳ないけどね』








そんな昔話をしながら、練習に戻る。








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作者名:愛璃珠 | 作成日時:2021年8月7日 20時

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