大人気歌い手と1週間同居キャンペーン！【歌い手】

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「じゃあ、Aさんの歓迎を兼ねて、かんぱーい！」

まふまふさんに合わせて皆も声をあげる。

歓迎会、風船だったりだとか、文字だったりとか、何日も前から用意されていたものもあってたった1週間だけでも皆がリスナー思いっていう事が伝わってくるような空間だ。

志麻さんの言っていたとおり、本当にすぐ準備が整って呼ばれた。それにしてもクオリティが高すぎる。

「これもセンラさんが作った料理ですか？」

「そうそう。あと、そらるさんも手伝ってくれたかな。朝の時よりは全部美味いと思う！」

「えっそらるさんの手料理？！どれだ」

「ほとんどは俺やけどな？！」

「ぷっ、センラ可哀想〜w」

「うるっさい！みんな推しには勝てへんのや」

私の一言が余計だったのかなんだったのか知らないけど、また坂田さんとセンラさんが揉めてしまった。仲は良さそうだけど。

私が二人のやり取りを見続けていると、肩を優しく誰かに叩かれた。

「それ美味しい？」

「あっ、うらたさん！はい、美味しいですよ。センラズキッチン貴重だし」

「なにそれw じゃあ俺も食べてみようかな」

何気にうらたさんと話すの初めてかもしれない。最初の自己紹介の時くらいだ。

そのあとも、声優の事とかメンバーの事とか、色んなことを聞かせてもらった。

うらたさんが席を立った時くらいにまた別の人が隣にきて私に話しかけてくれた。丁度よく顔が見えない。誰だろう。

「ねえ、確かAさんって俺の事推してくれてるんだったよね？」

「へ？そっそらるさん？！は、はい！いつもそらるさんの爽やかな声で癒されてます！」

「はは、そう。ありがとね」

「いっ……いえ！こちらこそありがとうございます……！」

なんだろう。他の人と話す時は、もちろん緊張するけど普通に話せるのに推しと話す時だけ凄く変になってしまう。恥ずかしい。

「推されてるの羨ましいなぁ……」

「扱いが全然違うよね」

「し、幸せです………」

こんな楽しい夜は久しぶりだ。

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