第33話「正しい暴力の使い方」 ページ43
マグカップを投げたのは予想通りおそ松
マグカップは壁に当たり砕け散ってしまった
「おそ松兄さん何してんの！！？」
「落ち着きなよ！！」
末っ子と三男の叫びも虚しく、おそ松は私に殴りかかってきた
もう1度言うが、私はコイツらみたいにただの不良じゃない
全く自慢にならないけど、ヤクザと張り合うくらいだったからね
マフィアとかは流石に日本にいないし、ヤクザなんかと比較にならないくらいヤバイからムリだけど
さて問題です
ただの喧嘩が少し強い不良がキレて、感情的にヤクザと張り合う奴に襲いかかったらどうなる？
【ドッ！！】
「か…はっ…」
ミシミシッと骨が軋む音と感触が伝わってくる
真正面から来たおそ松の拳を避けて、腹に一発
みぞおち付近に落とした私の拳は、そのまま上に殴り飛ばした
そしておそ松の頭は
【ボコッ！！】
天井に突き刺さった
「うわぁぁぁぁぁぁ！！！？」
そして２階から階段を駆け下りてくる音
カラ松が死にそうな顔でリビングのドアをぶち開けた
「廊下から急におそ松が生えた！！何があったんだ！！」
生えたという表現に若干の悪意を感じつつ、私が殴り飛ばしたと伝えるとホッとした
何でホッとしたの
「にしても何で殴り飛ばしたんだ？」
突き刺さったおそ松の足を掴んで必死に抜こうとするトド松とチョロ松を見る
「兄さぁぁぁぁぁぁん！！」
「何やってんだクソ長男んんんん！！」
相変わらず十四松はカラ松を見てる
何だか目が虚ろだし、焦点も合ってない
明らかヤバい人だ
「おそ松が殴りかかってきたから殴り飛ばした」
「…は？」
ありのままのことを伝えると、部屋が一気に冷たくなる
そしてナイスタイミングでおそ松を抜くことに成功した兄弟たちは、キレたおそ松を前に呆然としていた
「Aに殴りかかったのか？怪我はないか？大丈夫か？どこか痛いところは？病院行くk」
「大丈夫だから落ち着こう、ドゥーユーアンダースタンド？」
「NO」
「まさかの！！」
私の肩を掴んで揺らしてくるカラ松
殺気を出してた顔とは対で、眉を下げて泣きそうな顔をするので思わず撫でてしまった
手に擦り寄ってくるカラ松だが、目は度々おそ松たちを睨んでるのを私は見逃さなかった
「おい、長男に向かって何だよその目…」
その目に挑発されて長男も啖呵を切る
そしてカラ松もそれに乗った
「長男の割にはすぐ手出すんだな、ガキじゃあるまいし」
ブチッと何かが切れる音がした
第34話「優しい人がキレると怖いのは、普段から優しい為キレる姿が想像できない為であると思う」→←第32話「帰れ」
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星鴉(プロフ) - 夢主かっこよすぎですよ！！これからも読みたいです！！更新楽しみにしてます！ (2018年2月11日 23時) (
レス) id: 3edde29704 (このIDを非表示/違反報告)
ミリカ - このお話めちゃくちゃ面白いです！全然先が読めなくて、ドキドキしちゃいます！これからも頑張って下さい！応援してます(#^.^#) (2017年7月8日 9時) (レス) id: 144d912ef6 (このIDを非表示/違反報告)
ミリカ - このお話めちゃくちゃ面白いです！全然先が読めなくて、ドキドキしちゃいます！これからも頑張って下さい！応援してます(#^.^#) (2017年7月8日 9時) (レス) id: 144d912ef6 (このIDを非表示/違反報告)
かえ(プロフ) - 何回読んでも飽きないです！大好きです！！！風邪なのに読んでしまう（笑） 学校行きたくなくなりますね（笑） (2017年3月10日 8時) (レス) id: 6ee3d9804e (このIDを非表示/違反報告)
ひな - イメ画上手いです！って、お友だちに伝えられればいいです！ (2016年8月19日 17時) (レス) id: 80c812b5ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イバラ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/novel/ecfed04be15/
作成日時：2016年3月4日 22時
